劇場公開日 2008年11月1日

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「これが昔ながらの夫婦愛、なのかな」まぼろしの邪馬台国 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これが昔ながらの夫婦愛、なのかな

2015年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

幸せ

邪馬台国ってそう言えば昔学校で習ったな・・・ぐらいしか知識が無い者としては、今まで何となく堅苦しいタイトルに拒否反応があったのですが、見てみたら堅苦しい要素なんてほとんどありませんでしたね。
この映画はタイトルで損しているような気がします。
歴史に興味の無い方はこのタイトルの時点でスルーだし(まあサユリストな方は別として)、歴史好きな方はこれでは全然物足りないだろうし・・・。

で、実際のところ内容は「まぼろしの邪馬台国」と言う著書を書いた宮崎夫妻の半生を描いた伝記的映画となっていましたが、やはり吉永小百合主演作品だからか、実話なのに何故か現実感が微妙に感じられなかったところも(苦笑)
でも、話自体はいい話、ってまあそこは吉永小百合主演作品ですから、当然そう言うテイストにならざるを得ないのでしょうが、昭和的、亭主関白的夫婦愛が、逆に新鮮且つ妙に説得力もあったりで、何だかんだで私はグッと来てしまいました!

パっと見なんでこんな高圧的な盲目男を容姿端麗完璧な女性が献身的に支えているのか、不思議にさえ思える2人でしたが、康平は盲目であったからこそ弱さを見せず高圧的な態度を取っていたのだろうし、時折現れる本当の彼らしさを垣間見せられると、和子が支えようと思ったのも思わず納得させられたり、まあいかにも昭和的な2人ではありましたが、いい夫婦関係だなと・・・幸せな気分にさせてもらいました。

告白のシーンや、旅の本当の理由を吐露するシーンは、特にお気に入りのグッと来るシーンでしたよ。
竹中直人はいつもの演技とは違って、今回は素晴らしかった!
吉永小百合は、いつも通りモンスター!(褒めてるんですよ)
年の差と卑弥呼姿は?でしたけど・・・。
あと何気に柳原可奈子の玉子が妙に可愛らしくて、しかも「あのシーン」ではちょっとビックリでした。
作品のインパクトがやや薄かったのは少々難点かな・・・。

スペランカー