「エピソード・ゼロ」ONCE ダブリンの街角で fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
エピソード・ゼロ
正直ストーリーはさほど盛り上がらず、ありきたりだし。
時間も短く、登場人物に名前もほぼないシンプルさ。
歌は心の内面を打ち出した、いい歌だけどそれ以外は普通・・・。
だけど「はじまりのうた」「シング・ストリート」の監督出世作と聞けば、あの2作を作るためのエピソード・ゼロと頷ける。
人が歌を作って歌うのは、なぜだろう。
それはメロディにのせることで、より自分の気持ちを誰かに伝えたい。伝わって欲しい。
そういう「歌の原点」を思い起こさせる作品。
ボーイ・ミーツ・ガールな側面もあるけど、それをさらりと描き。
それが余計、リアルさを感じさせます。
そう簡単に男女がうまく結ばれるわけないし。
終盤の主人公と父親の会話。
「さあ行ってこい!」って背中を押すところ、父さんいいね!。
ラストの終え方も、男らしいギターの「ジャカジャーン」な音色が聞こえてきそうでした。
まあ、これだけ見たら。ちょっと大衆的ではないかな。あの2作を見てからの方がいい。
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