ONCE ダブリンの街角でのレビュー・感想・評価
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穏やかで自然で透き通っているけど ほろっと苦い…私は大好きな作品で...
穏やかで自然で透き通っているけど
ほろっと苦い…私は大好きな作品でした。
演者も監督もミュージシャンだからか
音楽への愛に溢れていて、音楽の力や素晴らしさを改めて実感しました。
映画館で鑑賞したかったなぁ、あの音楽に包まれたかったなぁ、あのレコーディングメンバーたちと一緒に音楽を全身で浴びたかったなぁ。
途中のセッションのシーンも、とても好きでした…!
いい映画。
グレン・ハンサード
·フォーリング・スローリー
·When Your Mind's Made Up
マルケタ・イルグロバ
·The Hill
·If You Want Me
オリジナルの様だが、いいですね。
GoogleLens様々 ダネッ
好みの問題だが、この映画はこの映画らしい終わり方を選べる。要は見る者の内面の問題なんだろうな。経験とかね。
歌と街並みのハーモニーが観どころ
「はじまりのうた」がとても気に入り、ジョン・カーニー監督の作品を観るように。
この監督の撮る、歌と街並みのハーモニーは絶品だ。
本作もジョン・カーニー節はじゅうぶん効いていたが、うーん…本監督の他の作品と比較すると少々物足りない印象。ミーハーな私としては、ちょっとキャストが…って感じなのが正直なところかな。
でもトータル的には、大人のラブストーリーは落ち着いてじっくり観られるし、ドキュメンタリータッチな映像も切なさに拍車をかけており、じゅうぶん満足できる作品ではあると思う。
これはハッピーエンドなのか???
路上で歌う主人公を毎日見ていた花売りの女がある夜主人公に話しかける所から2人の物語が始まる。女は別居中の夫の事を主人公の元彼女への未練以上に忘れられずにいたのだろうか?幾ら優しく若い魅力的な男が現れても子供の父親が家に帰ってくれるのが一番良いのは間違いない。
主人公の男は女と偶然出会った事で、望みのアルバム作りが期待以上の仕上がりになったり、元彼女に連絡取る『自信』を貰えて全てが順調に進み始める。その感謝の気持ちとして自宅で好きなだけピアノが弾けるよう女へとっておきのプレゼントをしてあげたのだろう。バイクを借りデートをした時、女がチェコ語で返した言葉は『Ilove you』らしいのでどこまで本気だったのか分からないけど母親としての理性で主人公の誘いを断れたのかな?
2人が満足出来る未来があるのなら、恋愛に発展せず敢えて友情止まりで良かったのかなと思う。
うーん・・だからこそ納得出来ない未消化なラストが『余韻』として残るのだろうな・・
冒頭の投げ銭を盗まれるシーン、女が壊れた掃除機をまるでスーツケースのようにゴロゴロ引いて歩くシーンは側から見てとても面白い。それと主人公にお金を持たせ送り出すよく出来た父親にも感動した。
ジョンカーニー監督作品では「はじまりのうた」「シングストリート 未来へのうた」も観たが、この作品が一番面白かったかな。しかし主人公2人の名前が最後まで出なかったのは驚きだ。
最近90分以上の映画を観ていると寝てしまうので、時間内の音楽ものな...
最近90分以上の映画を観ていると寝てしまうので、時間内の音楽ものないかなぁと探していたらヒット。主演の2人、めちゃくちゃ歌うまっ!って思って調べたらプロのミュージシャンなのね。ストーリーに抑揚がないから、同じテーマなら、「はじまりのうた」の方が好きかな。
ハンディカメラが揺れすぎ
ずっとハンディカメラで
酔って吐きそう。
曲もストーリーもなかなかに地味で
酔いを忘れさせるまでにはならず。
気になって内容にいまいち入れなくて悲しい。
テレビで観たけど映画館の大きなスクリーンで観たらやばかった。
友達はジョン・カーニーの映画で一番好きと言っていたのでなお残念に思った。
意外と歌が上手い銀行頭取!
ドレミレ♪ドレファミ♪と始まる「フォーリング・ストーリー」はアカデミー賞歌曲賞にもノミネートされている。サントラ盤が全米チャート2位にまでなっているほど、音楽に満ちている映画なのです。ミュージカルではないものの、それぞれの歌には出会った男女の想いが込められているので、歌詞がストーリーに溶け込んでるかのようでした。いきなり“君を知らないけど君がほしい”なんて・・・と思ったけど、昔の恋人のことを歌ったものだったんですね・・・
役名のない男女。ストリート・ミュージシャンとしてギターで歌うguy(グレン・ハンサード)とチェコ出身の花売り娘girl(マルケタ・イルグロヴァ)が出会い、音楽を通して心を通わせていくという小さな物語。恋愛としての感情の起伏なんてものより、音楽の素晴らしさに目覚めていくことが中心なのであり、ありふれた恋愛ものとは一味違うのです。ラストもいろいろと想像させてくれるし。
演奏されるのは70年代風のフォークロックといったところでしょうか。彼らの曲がスタジオディレクターを唸らせるほど斬新なものではないにしろ、心がこもった優しい恋愛の歌にうっとりしてしまう。もともとはグレンのギター弾き語り用の曲。楽器店でマルケタとセッションして生まれるハーモニーは彼にとっても新鮮だったし、音楽の可能性、コンビを組めば素晴らしいものができると感じた一瞬でした。なぜだか、こんな序盤で涙が・・・
さあ、プロデビューを目指してデモテープ作りするぞ!てな展開は唐突感もあるのですが、彼女とのセッションがあってこその展開なんですよね。それに簡単にバンドメンバーを見つけるシーンなんかは偶然すぎるけど、音楽映画はほとんどがこのパターン。理屈なんて要らない。純粋に音楽を楽しむためには超絶技巧派ミュージシャンなんて必要ないものです。
全体的なストーリーのバランスはしっくりこないけど、随所にバンド経験者なら理解できる懐かしさが織り込まれてたり、どことなく笑えるシーンもあったりしました。マルケタのアパートの住人なんてずかずかと入り込んでテレビを見始めたり、覚えたての英語が「妊娠していますか?」だったりして、笑わせてくれます。
グレン・ハンサードが俳優ではなくミュージシャンであるだけに、この映画のような経過でプロになったんだろうと想像できる。初めてのスタジオでも怖気づくことなく楽しんで録音してたのが良かったのでしょう。今はデジタル全盛の時代。パソコンでもプロ仕様のソフトがあるんですから、自宅ではカセット録音してる光景を見ると、貧しさということも伝わってきます。
〈2008年2月映画館にて〉
【ダブリンの売れないストリートミュージシャンと、チェコ移民の女性の恋歌の遣り取りがとても素敵な小品。劇中の音楽の素晴らしさは言うまでもない。】
ー ”はじまりのうた”を観て”ビックリし”、レンタルビデオで鑑賞。ー
・音楽好きの男女が交わす”一線を越えない”遣り取りを支える楽曲群が素晴らしい作品。
・男女には夫々、想う人がいるというのも、この作品の肝かも知れない。
・男が女に初めて自作の曲”Falling Slowly"を教え、一緒に演奏するシーン。(素晴らしい・・。)
・女が男の曲に自ら作詞をした、哀切だが美しい曲”If You Want Me"が流れるシーン。
・ええ、勿論サントラ買いましたよ。上記2曲が取り分け素晴らしいので・・。勿論映画も。
<ジョン・カーニー監督作は、「はじまりのうた」で、惹きつけられ、遡って今作を鑑賞し「シング・ストリート 未来へのうた」を鑑賞した。
気難しい監督のようであるが、新作を待ちたい監督の一人である。>
<2015年7月10日 鑑賞>
二人のセッションが素敵な大人のラブストーリー
ストリートミュージシャンと花売りの女性が出会って交流を深めていく話で、ストーリーは地味な方です。
燃えるような恋ではないし、ラブというよりも音楽を愛する同志が惹かれ合っていく
「たった一度の出逢い」を感じさせる映画でした。
路上での、弾き語りライブから始まるのですが、主人公はギターも歌も上手い。
主人公はアイルランドのロックバンドのフロントマンらしく、どうりで上手いはずだ・・・と思いました。
人目をはばからず、掃除機を引きずりながら街を歩く女性。
男の過去について、根掘り葉掘り突っつくので、他人と自分の壁がないような、ヘンな女だなと思ったのですが、そのうち、二人のギター&ピアノのセッションが始まり、男はギターを弾きながら、自分の想いを語ったりで、ナチュラルな感じで進んで行きます。彼が彼女の家に行った時に、隣人3人がテレビを観に来るところも、ヘンな彼女だからこそ、そんなことができるのかなと思ったりして、彼女のキャラも好きになりました。
ギターの弾き語りで台詞(気持ち)を語るところは、ちょっと、東京03の角ちゃんみたいだった。笑
互いの気を引くために、二人は「無理」なんてしないし、一線を超えることもないけど、バンド結成ために二人は一生懸命。もちろん、最後にゴールインすることもないけれど、その大人の距離感がよかったです。男が贈った「ピアノ」を弾きながら、彼女はこれから先も山あり谷ありの人生を送っていくんだろうなあと思いました。
エンドロールで気が付いたのですが、二人に名前はなく、guyとgirlとありました。
映画を見終わってから、AmazonMusicUnlimitedでサントラを何度も聴いてしまいました。
彼女が歌っていた“The Hill”、調べが少し悲しいですが、一番、心に残りました。
“If You Want Me”もよかったです。
無条件でやりたい事は本当にやりたい事。
掃除機を持って現れる女性の主人公の姿がシュールでした。
2人の出会いと、そして奏でるハーモニーはとても素敵です。
好きな音楽をやり続けるのは、
お金なんて関係ない。
本気で音楽が好きでのめり込む人生。
結果にならないものを頑張り続けるのは、
私自身は考えもしないことですが、
こんだけ夢中になるくらい好きなものを持てるのはそれも幸せな人生かもしれないです。
言いたい事が沢山あるんだ、そう感じる彼の歌。 伝えたい事じゃなく「...
言いたい事が沢山あるんだ、そう感じる彼の歌。
伝えたい事じゃなく「言いたい事」でも心にしまいこんであるそれ。
それをキャッチするかのごとく現れた同胞。
歌って語り合って音を重ねて行く、2人で作り上げて行く音は繊細で美しい。
でも歌えば歌うほど、語れば語るほど、狭まる距離と、気がついてしまう閉じ込めている自分の本心。
向かうべきはお互いの放置してしまった過去。
歌は頑な心をほぐす、行くべき道筋を再確認させる様に。
ドキュメンタリーのような感覚
はじまりのうたやシング・ストリートを観てからの観賞。だからか、そこまでははまらなかった。
でも、音楽がいい!この監督は音楽が人の感情を揺り動かすってことを徹底して信じきってるんだな。それを確認できただけで嬉しくなった。
話としては案外さっぱりとしてて、でももどかしさや切なさを残したまま終わる。あの、字幕の出なかった一言の使い方もうまいと思う。他の人のレビューで意味を確認したけど、流れでわかるのもいい。余計に最後が切なくなる。
あと、これは意図的だと思うけど、カメラワークやブレ方がドキュメンタリーを観てるかのような感覚になる作りも面白い。あくまで街中でふと彼らのやりとりを見かけただけって映像になってた。で、エンドロールでそういえば!とわかるのが登場人物たちの名前がなかったこと。特別な誰かを描いてるわけでない感じもよかった。
哀愁漂う作品
「はじまりのうた」「シングストリート」が好きで、同じ監督ということで期待を込め過ぎてしまったのかもしれない…
無名の役者さん達、カメラワークもきっと敢えての古めかしく自撮りっぽい感じ。
役者さんのアイルランド訛りっぽいのもそのまま出ていて「味がある」作品だと思う。
元カノに振られてロンドンから父が独り暮らす実家に帰って来た主人公と、妊娠発覚後に結婚するが旦那さんと別居している女の子。
お互い過去に引きづられて生きていたけれど、初めて分かり合える相手を見つける。
でもその2人が結ばれてハッピーエンドではなく、それぞれが過去に向き合い生きて行くことを選んだ。
アイルランドらしい、始終曇り空のどんよりした天気。
それに合わせたよな曲調の音楽。
音楽があまり好みではなかったなぁ〜
はじまりのうたはMaroon5のアダムだもんなぁ〜(^^;;
監督の新旧作を見比べて─
begin againを見た後で、過去に見たこの作品を再観賞。作品の色が全く違っていて、更に楽しめた気がする。
新作は成功した人たちのお話で、これはこれから成功をもくろむ人の話。新は質的にお金をかけていると思えるけれど、こちらは低予算だということが一目瞭然。新は女性ボーカルで、こちらは男性ボーカル等々、その対比だけで面白い。
どちらも見て良かったなぁとは思えるけれど、ストーリー展開にどうしても納得いかないところがある。子持ちの女性から実は結婚していたと聞かされて驚く場面などは、え!?今更そんな驚き?など思ったり・・・
でも、設定は素晴らしいのでは。この作品でいえば、移民的な要素や、微妙な人間関係など、提示される要素だけでかなり興味がそそられた。
さらに新旧ともに楽曲にハマった。どんなに粗が見えようと、その音楽にすがってさえいれば最後までついて行ける気にさせてくれる。
ついでに言うと、小ネタなんかも良くて、例えば新作だったらランディー・ニューマンは本当の音楽家だという台詞とか、旧作だったら俺たちはシン・リジィしかやらないという台詞とか、ニンマリしてしまうところが色々あって、大枠の不満を覆すだけの要素が豊富な作品だ。
エピソード・ゼロ
正直ストーリーはさほど盛り上がらず、ありきたりだし。
時間も短く、登場人物に名前もほぼないシンプルさ。
歌は心の内面を打ち出した、いい歌だけどそれ以外は普通・・・。
だけど「はじまりのうた」「シング・ストリート」の監督出世作と聞けば、あの2作を作るためのエピソード・ゼロと頷ける。
人が歌を作って歌うのは、なぜだろう。
それはメロディにのせることで、より自分の気持ちを誰かに伝えたい。伝わって欲しい。
そういう「歌の原点」を思い起こさせる作品。
ボーイ・ミーツ・ガールな側面もあるけど、それをさらりと描き。
それが余計、リアルさを感じさせます。
そう簡単に男女がうまく結ばれるわけないし。
終盤の主人公と父親の会話。
「さあ行ってこい!」って背中を押すところ、父さんいいね!。
ラストの終え方も、男らしいギターの「ジャカジャーン」な音色が聞こえてきそうでした。
まあ、これだけ見たら。ちょっと大衆的ではないかな。あの2作を見てからの方がいい。
はじまり
「はじまりのうた」がよかったので、こちらも観てみようと思いつつ、先延ばしにしていたのをようやく観ました。
低予算であるのか、俳優は知らない人だけでしたし、カメラも、低機能なのか、それとも、ホームビデオのような撮影方法を採用したのか、全体にピントが合っていて、どこか素人っぽい感じがしました。ただ、逆にそれが、街角で出会ったある男女のちょっとした物語、といった印象を深めているようにも感じて、好印象でした。
「シング・ストリート」は、個人的にはあまり好きではありませんでしたが、今後もこの監督さんの作品は追っていきたいと思います。
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