クローズド・ノートのレビュー・感想・評価
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違和感とツッコミどころ満載でつらかった
挙げ連ねたらキリがないのですが、ツッコミどころが多すぎて…
終盤で一番盛り上がるはずの物語で違和感を感じたシーンをいくつか抜粋してみました。余計なことですが。
・日記を学校の職場に持ってくる教師。
・学校の職場で恋人への想いを日記にしたためる教師。
・日記のページを破って紙飛行機にし、生徒たちが下校する校庭に向かって飛ばす教師
・先生の日記の紙飛行機を拾って取っておき、その後も通学カバンに保管して持ち歩く教え子
・先生の日記の紙飛行機を、先生とは会ったこともないという見知らぬ女性にあげてしまう教え子
・片思いの相手である男性(画家)の個展でのお披露目会の公式な場で、彼の恋人の日記を読む女
しんみりする音楽、泣かせようとする演出、あざといストーリーや会話劇、意味不明の感動シーン、どれだけドラマチックに描こうとしても、違和感があまりにも凄まじく散りばめられているため、感情移入できなかった。
ただただ、美しい竹内結子が観たい。脚本はどうでも、彼女の繊細な演技が観たい。
その想いが、我慢させてくれました。
作品内では彼女の役柄はすでに亡くなっている人。現実の彼女もすでに亡くなっていることが切なくリンクする。
つまりそこだけがこの映画を魅せる力であり、監督の演出や原作の力とは違うと感じている。
余談ですが、どんでん返し展開が「アヒルと鴨のコインロッカー」を想起させました。
ちぐはぐかも
洋風のアパートが素敵です
別にと言えばこの映画
公開した時にも見に行ったけど、いまいち印象に残ってなくって、出演者に色々あったから、見れるうちにと思って見てみた。
沢尻エリカが全盛期の時だけあって、可愛い。
肝心のストーリーは、わかりやすいとは思う。
時系列にしてるみると過去を振り返っているとはいえど、そんなに経ってない(結果1年前くらいだと思われる)事に改めて気付かされた。
主人公の行動は可愛いんだけど、タカシ側にしたら正直無神経なような可哀想な気持ちになってしまった。
なんでノートが棚にあったんだろうかとか色々思うこともあるけど。
前の住民が
マンドリンしながらバイトしてまんねん。
教育系の大学、音楽系クラブ、それだけで懐かしさいっぱい。花束のエピソードなどは「みんなこんな風に頼んでいたのか・・・」と20年前の謎を解明したような思いです。さすがに万年筆は使ってなかったのですが、いかに上手くペン先を切って五線譜用万年筆を作ることができるかと話題になっていたことまで思い出します。そして、『太陽の子』の灰谷健次郎。真面目に勉強してなかったので作者の名前しか覚えてません・・・
他人の日記を読んでしまうという不謹慎な展開だと思ってたのですが、日記の持ち主が新米小学校教師であることや、ボルトー色の万年筆にも興味を覚えた香恵だったのでしょうがないことだったのでしょう。留学してしまう友人(サエコ)と浮気性の彼氏(田中哲司)の関係は物語の中ではつまらないところですが、彼女が「日記を読んじゃいけない」と嗜めたり、花束のエピソードに繋がる隠し味的な存在だったし、時間は長かったけどかなり練られた構成のように思います。
現代の女子大生と、1年前の女性教師というタイムラグを感じさせながら同時進行するストーリー。“意外な結末”などという言葉が全く当てはまらないほど、推理可能な展開でもあります(親切すぎるほどの伏線のため)。しかし、読めるはずなのに泣かされる・・・沢尻エリカの涙、それに伊勢谷友介の涙もそうだったのですが、小学生の君代ちゃん(山口愛)にまんまとやられてしまったのです。
生意気な態度でなにかとたたかれる沢尻エリカ。せっかく作ったウズラの卵入りミートボールを食べてもらえないシーン、「仕事のため定期演奏会に行けなかった」という台詞を聞いて喜ぶ表情、「わたしじゃだめですか?!」と訴えるシーン、これらがお気に入りです。そしてYUIが歌うイメージソングの『LOVE&TRUTH』も最高です。切ないけど爽やかで、どんなにつまづいても胸を叩いて自信を持って生きていける、前向きな終わり方もよかった。
〈2007年9月映画館にて〉
こんな素敵な映画が見られなくなるとは、とても残念なことです。今日〈19.11.19〉もwowowで『食べる女』が差し替えられていました・・・
キャストは良いんだけれど…
最初から竹内結子演ずる伊吹先生は死んでいるんだろうな…
と察しがつきすぎて、かなり最後の方で「えっ…亡くなってる…???」と沢尻エリカ演ずる香恵がなっても全然驚かないし…
伊勢谷さん演ずるリュウが伊吹先生の元カレであろうことも想像がついて。
だよね、みたいなくだりが多すぎてなんだかなぁ。
良い役者さんが揃っていただけに、余計残念な気持ちになった。
紗栄子と田中哲司さんの役回りとか、必要だったのかも謎…
史上最低のつまらなさだった
俳優の仕事にはプロモーション活動も含まれる
公開当時は「別に」事件で有名になってしまった映画で、元々それほど興味があったわけではなかったので観る気にはもちろんなれなかった。
それが数年前に原作を読む機会があって、良い話じゃないか、でも香恵とエリカはどう考えてもイメージ合わないな・・・と映画は放置。
ようやくレンタルで観る機会があった。
なんだ、良い映画じゃないか。
少なくとも沢尻、ちゃんと平凡な女子大生を丁寧に演じていて違和感はない。上手い!とは思わないけどちゃんと要求される演技はできる人だったんだ、と思った。
ただ、俳優の仕事には、完成した映画のプロモーション活動も当然含まれるので、演技がどうのという以前にプロとして完全に失格だけど。
ただ、映画の作りはちょっと欠点が。
名前の読みだが、これはほとんどアンフェアだろう。そしてその隆の映像は、はっきりアンフェア、というかルール違反。原作にはミステリー要素もあるわけで、最初から映像化は難しい小説なのを、こんなアンフェアで安直な手法で処理されてはなぁ。
紙飛行機の仕掛けも、お別れ会の翌日に修了式で問題ないのに、下手に観客に「ノートは誰が部屋に持って行った?」という疑惑を抱かせるだけで、ネガティブな効果しかない。
そもそも、あんなプライベートな日記を職場に持って行くなんてあり得る?
というわけで、原作から改変した部分はことごとくマイナスに働いている。
それと鹿島も、中途半端にフェードアウトさせてしまって、映画では存在意義が見いだせない。
あれは最後のビンタがあって初めて活きる登場人物だろうよ・・・
とはいうものの、別に原作の良さが台無しになったわけでもなく、沢尻と伊勢谷の泣きっぷりも心に届く、良い映画だったと思う。
返す返すも残念なのは、やはり沢尻の「別に」騒動だなあ。自分が製作者なら、彼女は使おうとは思わないけどね。
女優って凄い。
単に美しい映画。
“確り”と演じてました
全体的にとても綺麗な作品でした。
現在と過去が交差しながら、映像は勿論一つひとつの台詞も綺麗で丁寧に描かれていたと思います。
色々と噂の絶えない沢尻エリカさんも、透明感のある清純な女子大生を“確り”演じていてお見事でした。
エリカ様万歳!
すご~い、この人、「確り」が書けてる
映画「クローズド・ノート」(行定勲監督)から。
女優・沢尻エリカさんと竹内結子さんが演じる
ふたりのヒロインは、とても爽やかに
私の心の中を通り抜けていった。
映画の冒頭「確り」という字の話になる。
マンドリンクラブの指揮者は、沢尻エリカさん演じる、
教育大に通う香恵が音を外すたびに、
「確り」(しっかり)の意味を説明するシーンがある。
彼は彼女に「しっかり(確り)」とは、
「スコアどおりに確実に音を押さえるということ」と説明したが
「しっかり=確実」という図式が私の中で出来上がった。
その後、物語の核となる、竹内結子さん演じる、
小学校の女性教師の日記に、この「確り」の文字を見つけ、
気になる一言を呟く。
「すご~い、この人、『確り』が書けてる」
実は、この場面、物語の展開とはあまり関係ないけれど、
私にとっては、なるほど・・とメモすることになった。
掛け軸の禅語だったり、こうした漢字の読みだったり、
私の映画鑑賞は、これからも、他人とは違った角度から
切り込んで行くことになりそうだ。(笑)
エリカさまが堅気だったころ
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