「主人公の二人はかっこいいけど、物語の展開は理解できない」3時10分、決断のとき Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の二人はかっこいいけど、物語の展開は理解できない
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総合70点 ( ストーリー:50点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
元の作品である「決断の3時10分」があまりにお目出度くてかなりひどい作品だったので、これをわざわざ再映画化したらどうなるのだろうか。そんなことを思いながら観ていた。しかし今作品は全く生き様の違う二人を演じたクリスチャン・ベールとラッセル・クロウの演技と存在感が良かったし、クロウの部下といった脇役も良く、演出も悪くなくて途中まではそこそこに面白かった。
しかし元の作品同様にやはりよくわからないのが、今まで凶悪犯罪を重ねてきたクロウは、何故突然に自ら破滅の道を選んだのかということ。逃げようと思えばいつでも逃げられただろうに、わざわざ苦労して自分から縛り首にされに行くというのが理解できない。しかも命懸けで自分を助けに来た部下たちを殺してまで自らを殺す道を選ぶというのが理解できない。クリスチャン・ベールと知り合ってから短期間に、凶悪犯罪者であった彼を変えたものはなんなのだろうか。「決断の3時10分」よりはだいぶん理由をつけてきたが、それでも彼の過去と行動を目のあたりにしたというだけでは説得力が弱すぎて、無理やりまとめたという印象ばかりが残りすっきりしない。
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