劇場公開日 2009年8月8日

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「なんで腹を撃たれたのに・・・(笑)」3時10分、決断のとき あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5なんで腹を撃たれたのに・・・(笑)

2010年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

2007年アメリカ映画。122分。今年6本目の作品。同名傑作西部劇の小説を映画化した2本目の作品だとか。そんなことはまったく知らず、わたくしはラッセル・クロウ見たさだけに、本作を借りました。共演はクリスチャン・ベールとなっております。

内容は;
1、かつては軍人だった男(ベール)は南北戦争で片足を失い、いまは農場を営みながら家族を養っているが、企業家の陰謀で水をせき止められ借金を背負っている。
2、そんな男は、偶然、現金強盗を目撃する。
3、強盗団の首領(クロウ)は捕まり、3時10分ユマ行きの汽車に乗せるための移送を、ある目的で買って出る。

といった按配でございます。

本作の原作が名作だと言われているのが観ててとても納得できる作品でした。本作のポイントは、ラッセル・クロウ演じる役ではなく、クリスチャン・ベール演じる役の男のその「ある目的」にあるのです。

それが何なのかは書きませんが、人は年齢を重ね、経験を重ねていくうちに、いつしか他人のために生きるようになるのだなと思いました。つまり、本作は「生き方」というものを題材にしている作品です。そして、それが味わい深いから本作の原作は今でも映画化される力があるのでしょう。

ラッセル・クロウがいいのは言うまでもないですが、本作はクリスチャン・ベールの好演が光っていたと思います。この人は他の作品では、いい意味で引き立て役をやっていて、力演っていうものをどこか鼻で笑っているスタンスが感じられて好きでした。しかし、本作の彼は無理することなく、それでも力強く演じていたと思います。だから心情に感情移入ができました。

でも、あの首領役はラッセル・クロウだから説得力があったんだなと、やはり思いました。

あんゆ~る