「大義に金は不要。」3時10分、決断のとき Toruさんの映画レビュー(感想・評価)
大義に金は不要。
鑑賞は4回目になるが、122分の上映時間が長いと感じたことはない。
この映画は登場人物である盗賊団のボス・ウェイドとその一味、家族の大黒柱であるダンとその息子、そして訪れる町の人たちがそれぞれの大義のために生き抜こうとする姿を描いている。
鋭い洞察力と確かな銃の技術で向かうところ敵なしのウェイドであったが、やがて捕らえられ、刑務所行きの汽車へ連行される道中で、護衛役を買って出たダンの一点の偽善もない人間性に自己を省みる。
汽車が到着予定時刻の3時10分から遅れて到着するまでの数分間にウェイドが何を思っていたのかは分からない。
ただ私は、最後に盗賊団の一味に向けられたウェイドの眼光から「偽善にはもうこりごりだ。俺は神よりも自分を信じ続ける奴を信じる」という意思を受け取った。
次回鑑賞する時には、ウェイドが見たダンの光の部分によりフォーカスしたい。
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