3時10分、決断のときのレビュー・感想・評価
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海のようだった
だいぶ前に、レンタルで見ました💿
経営が危ない牧場主ダンをクリスチャン・ベイル、強盗団のボスであるベンをラッセル・クロウが演じます🙂
2人の共演だけでも観る価値がありますね👍
ベンはなんだかんだ非道な悪人ではないところもまた魅力的。
ダンは息子にも冷めた目で見られてますが、今回はまさに覚悟をもってベンの護送に名乗り出ます。
護送中に少しずつ、ベンがダンのことを認めていく流れは男なら共感できるのではないでしょうか❓
ベンの側近チャーリーにベン・フォスター、さらにピーター・フォンダが出ているのもポイント👍
硬派な西部劇として、及第点の1本です🫡
【”聖書に通じた無法者と、男を護送する貧しき牧場主の夫々の誇りと奇妙な友情を描いた作品。”今作はラッセル・クロウ、クリスチャン・ベイルの魅力に溢れる西部劇なのである。】
ー ご存じの通り、アメリカ映画で西部劇は絶滅危惧種である。邦画の時代劇に似たものがある。だが、今作の様な秀作を創り出す監督も、まだいるのである。今作のジェームズ・マンゴールド監督もその一人である。更に今作の魅力を生み出しているのは、ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベイルの、相反する役を演じる魅力にある事は、否定できないであろう。-
■アリゾナ州で小さな牧場を営むダン(クリスチャン・ベイル)は、南北戦争で片足を負傷して以来、妻アリス(グレッチェン・モル)と2人の息子ウィリアム(ローガン・ラーマン)、病弱なマークと苦しい生活を送っていた。
そんなある日、強盗団のボス、ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)が保安官に捕まる現場に居合わせたダンは、200ドルの報酬目当てにウェイドの”ユマ行き、3時10分発”の監獄行きの列車に乗せるための護送役に名乗りを上げる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ラッセル・クロウ演じる強盗団のボス、ベン・ウェイドのキャラクターが、魅力的である。早撃ちの名手であり、随所で聖書の一節を諳んじている。保安官に捕まる時も、余裕の表情を浮かべているのである。
・クリスチャン・ベイル演じる小さな牧場を営むダンが、ベン・ウェイドを護送する間に、少しづつ交流していく様。ダンはベン・ウェイドに護送に同行した本当の理由を告げるシーン。”足を撃たれたのは、仲間からだ。俺は、妻や息子達に誇れる男に成りたいんだ・・。”
・ベン・ウェイド護送の最中、彼の右腕の二丁拳銃の遣い手チャーリー(ベン・フォスター)達の度重なる襲撃により、護送する者たちは次々に命を落としていくのである。だが、ダンは護送を止めないのである。
■そして、護送はダンと彼の息子ウィリアムのみになる。激しい銃撃戦の中、ダンはベン・ウェイドを、漸く列車に乗せる。
だが、その時にチャーリーの銃弾が、ダンを貫く。
それを見たベン・ウェイドは、険しい眼つきでチャーリーと自分を救いに来た部下たちを睥睨し、チャーリーから渡された愛用の銃で、彼らを撃ち殺すのである。
ウィリアムは、怒りの眼でベン・ウェイドに銃を向けるが、撃たない。
そして、ベン・ウェイドは、独り列車の中の牢に乗り込むのである。
<今作はラッセル・クロウ、クリスチャン・ベイル演じる二人の男の夫々の誇りと奇妙な友情を描いた西部劇なのである。>
渋い
私の大好きな俳優、ラッセルクロウとクリスチャンベールが出ているなんて観なきゃと思い鑑賞。
西部劇はちょっと苦手意識があったけれど、この俳優陣が出てるというだけでも一見の価値ありでした!
護送している過程で徐々に犯人と警護の関係以上にお互い共鳴していくのが丁寧に描かれている。クリスチャンベール演じるダンが、片足がなくなった原因を唐突に語り始めるところなんかとてもよかった。撃たれた時はベンと一緒にあっ…って声が出てしまった。最後、自ら列車に乗り込むのもグッとくる。2人ともほんまに素晴らしい俳優やなと再認識した。
これぞ「男」な映画、良かったです
観応えある作品でとっても良かったです
ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベール、この2人だけで良い作品になるのも当然なのかもしれません
余計なものがなく、ひたすらシンプルに男の生き様を観せてくれました
悪人のベン、善人のダンという描かれ方ですが、このベンが悪人ながらとっても魅力的
ダンの方はというと、家族を養えていない自分を恥として感じているよう
捕まってしまったベンを護送するダン、3時10分の列車を待つホテルでの2人での時間が2人の関係を変えたように思いました
ベンの抱えていた劣等感、息子に誇れる父になりたいという想い、お金より信念
ホテルから駅までの800mを2人で走る時には、友情とか絆とかじゃなくて、ベンからダンへの敬意みたいなものがあったようでした
そしてあのラストには涙
観る前は邦題の「決断のとき」というのがダサいように思いましたが、ベンとダンの3時10分のそれぞれの決断があって、観終わってからはこの邦題がしっくり感じました
ベンが最初から最後までひたすらカッコ良く、渋いラッセル・クロウがハマり役だったと思います
がんばるお父さんは美しい
悪者の論理が明解なのは生き延びる方法として誰よりも現実的だからだ。しかし、人生はそう単純ではない。
5年前に死んだ親父が西部劇映画が好きだった。こと在るたびに僕を連れて映画館へ行った。それは決して嬉しいことではなかった。暗闇が怖かった。その頃は・・・・
そんな頃にこの映画のマスターを見た記憶が微かにある。訳も分からずにラストシーンに眼を閉じ口を塞いでいたような気がする。
そんな映画のリメイク版を見るとは思わなかった。不思議だがこの映画を観ている最中に遠い昔のことを思い出した。それは懐かしいというよりは小学生の頃に見たこの映画で感じたことと今、このリメイク版を観て感じたことがほぼほぼ変わらないということなのだ。あの頃が早熟だったはずはなく、と言うことは全く成長の跡が見られないということに結びついてしまった。
男同士の感性の共鳴。父と息子の確執。家族と社会性。愛国心の行く末。そして「死」とはなにか・・・描くものと演じる者が迷わずに突き進む姿が画面から滴り観ている者の心を震わせてしまう。デブったラッセル・クロウは哀しみに囚われ過ぎた狡猾で残忍な老いた狼を見事に演じている。
純朴が故に嘘で固めた恥ずべき過去を語れぬ牧場主。クリスチャン・ベールは息子に尊敬されたいと思い続けるあまりに信頼を失くしているダサい男を懸命に演じる。
そんな二人の名優がラストシーンに見せる訳の分からぬアクションに固唾を飲んで観るのは糞暑い夜には格好の西部劇かもしれない。
男から男へ。
2人で走り出すまで退屈だった
正直、特筆する部分もなく50分以上が過ぎてしまった。連行される段取りになっても印象に残った部分がない。映像美を感じる場面もない。いい人クリスチャン・ベイル、悪い人ラッセル・クロウ。ただ、それだけで進んでいった。まぁベン・フォスターの悪役ぶりはクセ者感あって、主役の2人より最後までインパクトあったかな。嫌な役が似合いますね。
稼ぎは悪いが真面目に生きるC.ベイルと、強盗殺人で大金を得てきたR.クロウ。生き方が逆で「それなのに借金かよ。俺なら(妻に)家事させねぇで楽に暮らせるようしてやるぜ」と挑発する場面は、現代にも通ずる。コツコツ真面目に働くのとギャンブルや怪しい仕事して一獲千金を求める生き方と捉えられるけど、肝心の映画が面白くないまま進んでいく。
中盤になっても
・いい人すぎるC.ベイルにイライラ
・意気盛んな息子が心配
・嫌味ばかり言われ崖に放り出されて死んじゃったオジさんは気の毒 → 言い返したい気持ちはよくわかるが相手が悪かった。「そんな...あんまりだよ~。これじゃ若い人の力には勝てない」それしか感想がなく何かすごく後味が悪い場面だった。
クライマックスへ、汽車に乗せるため二人で走って向うシーンは緊迫感あります。「ベン・フォスター軍団」だけではなく、金に目がくらんだ一般人にも標的にされ、ようやくファイトを出すC.ベイル。心に引っかかる葛藤を克服するため、走りながら殻を破ろうとしているように見える。過去戦争で味方に撃たれて負傷した「屈辱の片足」を引きずってでも走る。それは息子にいい所を見せるだけでなく、自分に対し「俺だってやり遂げた」心の勲章を実感するために!
けど、R.クロウを乗せた時は撃たれると容易に想像できる場面だったなぁ。
R.クロウは良心を捨てなかった点が「◎」だったので、もっと二人が理解しあえるシーンが沢山あった方がラストが活きたように思いました。
3時10分に汽車が到着してない部分は「仕方ない」「おいおい白ける」「ギリギリ間に合う展開だったらいいのに」等々、色んなこと考えてしまった。
気に入ったらオリジナルも探そうと思いましたが、残念ながら今作だけでおなか一杯になりました。
父が見せたい背中
まずこの思わせ振りな邦題が良いね。1950年代の初作でこれを決めた配給会社に拍手。原題のユマ行はイマイチだから、護送列車ぐらいにしそうなもんだけど。
主演のお二人はいままでの役柄から逆じゃないと思わせる。善人が似合うラッセル・クロウと、怪しい二枚目のクリスチャン・ベールだもんな。物語が進むとなるほど。名誉の負傷はそうでもなく、次男の病もあり、牧場主が人生に悩み苦悩する本音を打ち明けられ、ボスは協力する気になったか? 脱獄の自信もあり、もはやミッション達成して父親復権を助ける。ここで主役は完全に逆転。妙な絆の2人と長男の危なっかしい協力も絡み、物語はテンポ良く進む。
男親は特に息子に強く正しい父親を見せたい。これは万国共通で時代も関係ない。牧場主のやや見栄っ張りの意地らしい姿に共感を覚えるお父さんの一人として、なんだか心地よさも。
息子がいる父親は泣くだろうなぁ。(自分にか娘しかいないが)
大義に金は不要。
鑑賞は4回目になるが、122分の上映時間が長いと感じたことはない。
この映画は登場人物である盗賊団のボス・ウェイドとその一味、家族の大黒柱であるダンとその息子、そして訪れる町の人たちがそれぞれの大義のために生き抜こうとする姿を描いている。
鋭い洞察力と確かな銃の技術で向かうところ敵なしのウェイドであったが、やがて捕らえられ、刑務所行きの汽車へ連行される道中で、護衛役を買って出たダンの一点の偽善もない人間性に自己を省みる。
汽車が到着予定時刻の3時10分から遅れて到着するまでの数分間にウェイドが何を思っていたのかは分からない。
ただ私は、最後に盗賊団の一味に向けられたウェイドの眼光から「偽善にはもうこりごりだ。俺は神よりも自分を信じ続ける奴を信じる」という意思を受け取った。
次回鑑賞する時には、ウェイドが見たダンの光の部分によりフォーカスしたい。
"本懐"へのリスペクト
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