「カート・ラッセルだからこそ出来た、また見たい傑作復讐劇。」デス・プルーフ in グラインドハウス ezuさんの映画レビュー(感想・評価)
カート・ラッセルだからこそ出来た、また見たい傑作復讐劇。
ギャルというにはいささか智の長けた、
エロい女達がたむろするテキサスの居酒屋。
一人離れ、カウンターで大皿の餌を貪る男。
唇がドレッシングでベットリ。
コイン式ジュークボックスからは耳をつんざくロックンロール。
時代は6・70年代と思いきや、持ってるケータイは21世紀。
男の名は『スタントマン・マイク』
旧ソ連のミグ戦闘機ばりの超重装備車を乗り回し、
巧みに女を引っ掛ける元映画のスタントマン。
車からはみ出した女の足は舐めるが、
はけ口のない倒錯した性の行く先は、
女達を戦慄の恐怖に晒したあげく惨殺する。
その憎っくき男をカート・ラッセルが好演。
やりたい放題の鬼畜に迫る保安官二人。
彼等の仕組んだ女の復讐劇は、
スタントウーマン達のとんでもないストレス発散。
奇声を上げて襲い掛かる女達に鬼畜はますます燃える~
鬼畜が快楽の頂点に上り詰めるのか。
女達が思いを遂げるのか。
スタントの話だからこそCGのない生々しさ。
田舎の狭い『通路』を疾走する『装甲車』のクラッシュが見もの。
カート・ラッセルだからこそ出来た傑作復讐劇です。
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