「思春期の子供視点」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
思春期の子供視点
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最終章を観るにあたって序から見直し、歳をとったせいか醒めた目で観てしまった。
巨大ロボの活躍は鉄人28号が元祖、ガンダムになって搭乗型になった、エバもその流れだが何故か操るには遺伝子レベルの適合性が要るらしい。そんな設定で無理やり搭乗員にさせられる、碇シンジ、普通なら正義感に燃える熱血少年となりそうなところだが、子供の側の視点に立ち返って親の言いなりに対する葛藤と反抗心がテーマというのもユニークです。それにしても終始うじうじしているので観ている方も檄を飛ばしたくなりますね、当時、「逃げちゃだめだ」が流行りました。
ただ、マシン相手でなく本当の戦場なら人殺しはできないと逃げるのもありでしょう。ヒットラーのユーゲント政策とは違うところをしっかり描かないといけませんよ。
わずか14歳というのに綾波レイちゃんはナイスボディ、必然性の無いヌードシーンが出てくるのはアメリカのB級映画と同じティスト、庵野監督は思春期の性の目覚めにも触れたかったのでしょう。
あえて説明をせず謎をほのめかすことで興味を繋げる手法ですが、あまり設定を固めてしまうと先の展開が手詰まりになるので作者の方もあえて暈しているのでしょう。
特撮ものは見慣れているので戦闘シーンは月並み、やたら光線が飛び交って爆発炎上とお馴染みですね。シールドがあるので通常火器は無駄と知りつつも前座の役割り、劇中でもリツコが「税金の無駄遣いね」と言ったら、ミサトは「この世には弾を消費しておかないと困る人達もいるのよ」と言っていましたね、すごい皮肉です。まあ、庵野ワールド、ユニークです。
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