「懐かしく、新しい!」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしく、新しい!
あの大騒ぎから10年ですよ。今回も、公開初日からエライ騒ぎを巻き起こしておりますな。で、ここから4部作なんですよ、4部作!!
今回はTVシリーズの第6話くらいまでで構成されておりまして、「ヤシマ作戦」のエピソードをメインに、かなり忠実に“リメイク(この言葉は正しいかな?)”されています。と、言いましても吾輩10年前、TVシリーズ全話と劇場版2作(「シト新生」「Air/まごころを、君に」)共、かなりリキ入れて観たつもりだったんですが、今回何の事前予習もせず観に行って『え?こんな話あったっけ??』と思う箇所が多々あり、己の記憶力のあさはかさを痛感させられた次第でございます(>_<)。しかし裏を返しますと、このことのおかげで逆に新鮮な気持ちで映画と向き合うことが出来て良かったような気がします。大スクリーンで繰り広げられる“使徒VSエヴァ”の激闘を観て、単純にアツくなれましたし、バトルシーンで流れる音楽にも『おお!コレやコレ!!』と、久々に興奮してしまいました。
吾輩のように過去のシリーズを知っている世代には、懐かしくも新鮮に映りますし、今回「ヱヴァ」に初めて接する世代には、非常に斬新な作品としてそのハートを掴んでしまうのではないでしょうか?まあね、難しいこと言ってしまうと『何で、今さら「ヱヴァ」なのさ?』って疑問は、ず~っと頭の片隅には残ってますし、庵野監督(※今回は原作・脚本・総監督)も、いろんなところでいろんなことを仰ってるようですが、これだけ単純に興奮して楽しめたら、それだけでもう充分でございますよ。下手な理屈は必要なし!です。
キャラ的に言えば今回、アスカも加持さんもまだ出てきません(何故か、カヲル君はチョットだけ出てくる…ここら辺りが“新”ですね)。ですから作品的にはこれからまだまだ盛り上がっていくわけで、次回作「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」の公開が今から待ち遠しいです。何せ~新EVAシリーズと新たな使徒が登場する。新キャラクターも、物語に参加し、新展開に絡んでくる。(公式サイトより引用)~ってことらしいですから。でも公開時期未定(2008年予定)なんですよね~(哀)。