「"40年代"似の程度。唯一良いのはマグワイア。」さらば、ベルリン 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
"40年代"似の程度。唯一良いのはマグワイア。
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唯一覚えてる白黒映画(アメリカ映画の場合)が、チャップリンの映画とかオーソン・ウェルズの『第三の男』ぐらいな程度の知識だから、ソダーバーグ監督が取り入れた"40年代"が分からない。時々今風感覚が染み出ているから余計に…。
その影響もあるんだろうけど、話の焦点も見え辛い…。要はレーナが引いていたのか、軍上層部の思惑なのか、分かりやすくしてくれないから、睡魔が何度もやって来た。クルーニーもブランシェットも助け船にならずだから、最後の最後まで夢中になって、のめり込めないままだった。
唯一良いって思ったのはタリー役のマグワイア。小悪党にすぎないのに、自覚なしの虚勢を張って、街の中心面してる端から見ても"小物風情"。それが巨大な陰謀の鍵を開けるキーになるっていう面白すぎるキャラクターを、面白すぎる芝居の力でさらっと見せてくれちゃって、見てる最中ワクワクだね♪どこか親しみも感じたから(多分マグワイアが演じてくれて、そう感じれたのかもね)。
最近ソダーバーグ監督の『サイド・エフェクト』を見たせいか、こっちも多少期待したけど、これはダメな方だったな。敢えて言うなら『ソラリス』以来。だからマグワイア見たさだったらファンにはお薦めできるけど、それだけしか薦められない。他の印象、皆無だから。
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