劇場公開日 2007年9月29日

「大甘だけど、佳作です(^^;。」幸せのレシピ mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大甘だけど、佳作です(^^;。

2007年10月4日

泣ける

単純

幸せ

あの、キャサリン姐さんが料理人に?!この『ありえね~!』と思えるムチャな設定に、『大丈夫かいな?』と思いつつも臨んだ本作。そんなに期待してなかった(失礼!)んですが、コレが意外と…良かったじゃないですか(^^;!
 この映画、「マーサの幸せレシピ」というドイツ映画のハリウッド・リメイクなのだそうです。吾輩、元ネタの方は未見なのですが、何となく『どうせ、ハッピー・エンドなんでしょ?』などという根拠のない確信を持って観ておりました。でも結構ホロリとさせられましたし、色々考えさせられもしましたし、何より観ていて随分と元気をもらえました。実は吾輩、最近チョット行き詰まり気味で、この映画、凹んだ気持ちを抱えて観に行ったのですが、観終わって随分と気持ちが軽くなったような気がしました。ごくありふれた…どちらかというと“甘甘”のストーリーなんですが、コレはコレで良かったと思います。イイ映画でしたよ、何か・・・はい(^^;。
 最初キャサリン姐さんが、スクリーンに映った時『うわ!エライ老けたな~!』と思ってしまった(失礼!)のですが、それは映画中盤までの“おカタい女”を演じている間だけのことで、中盤以降“恋する女”モードに入ってからは、持ち前の“フェロモン全開バージョン”の生き生きとした姐さんを観ることが出来ました。ただ今回の“フェロモン”はいつもの“ネットリ濃厚バージョン”とは違う、“キラキラさわやかバージョン(^^;”なのでございます。吾輩こんなキャサリン姐さんを、これまで観たことが無かったのですが、とても清々しくてイイですね!姐さんの新たな魅力が、充分に引き出されていて、非常に魅力的な映画に仕上がっていると思います。
 あと前作「リトル・ミス・サンシャイン」で注目されたアビゲイルちゃんが、イイ演技を見せてくれます。吾輩「リトル・ミス…」の時は、そんなに好きになれなかったのですが、今回は突然母親を亡くした多感な子供の心を、とても上手に演じていて非常に好感が持てました。この子も変な方向へ曲がらずに、このまますてきな女優さんになってもらいたいですね。
 冒頭で触れた、“キャサリン姐さんの料理人役”については『そこそこ様になっていた…』って、トコでご勘弁を!でもスクリーンに映し出される料理の数々は、ホントに美味そうで、これらの料理を見ただけでも、この映画は値打ちがあったかな~なんて。いやいや、ホントはあんな料理を腹いっぱい食べてみたいモンですね!あ~、メタボな腹が…(>_<)。

mori2