「知ってるところが出るとちょっとだけテンションが上がる」転々 jfs2019さんの映画レビュー(感想・評価)
知ってるところが出るとちょっとだけテンションが上がる
東京の街でも主に昭和の雰囲気が残っているところを辿る。監督の思い入れのある場所なのかな。
でも、彼らの散歩の順をなぞると、とてもじゃないけど歩いて回るのは無理。調布から根津へ行って、また阿佐ヶ谷に戻るなんてすごい健脚。考えただけでもめまいがする。でも、なくなる前に愛玉子は食べとかないと。
思い出の場所がどんどんコインパーキングになっていく、という三浦友和のセリフはほんとそうだと思った。監督は思い入れのある場所を映画に残したかったのだろう。映画には出てこないけど、夕焼けだんだんの坂道もマンション建設でなくなるらしいし。
三木聡的な小ネタはどちらかというと薄めで、小泉今日子が出てくるところから、急に感傷的な話になっていくが、岩松了、ふせえり、松重豊のトリオのシーンが挟まると、あー、これ三木聡の映画だったんだと我に返る。あと、芸術家のお姉さんがガチガチに固まったインスタントコーヒーを包丁で叩き割るところが好きだ。あんなシーン、よく思いつくなーって感心する。
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