フリーダム・ライターズのレビュー・感想・評価
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多様性の大切さを教えてもらえる!感動の話!
映画の前半、ひどい状態の教室で、生徒たちに語りかけるエリン・グルーウェル(ヒラリースワンクが熱演!)の姿に、胸が打たれる。
自分があの教室に先生としてもしいたら、、、あんな風に語れるだろうか、、、
あんな生徒たちの、心をゆさぶるような語り掛けができるか、、、胸を打たれた
そんな生徒たちが、人種の垣根を越えて、一緒になっていく、、、家族のようになっていく。そこに至るエリングルーウェルは本当に強い熱意をもっていたことが映画からも伝わってくる。学校の中で、人種を超えて一つになれる、”学校でこそできる”ことの可能性を信じて教育活動をしたと思い、感動した。
映画の後半、熱心に『アンネの日記』を読む生徒の姿に感動した。
映画の中にでてきた『アンネの日記』を読みたくなった。
生徒があれだけ夢中になる、それだけの力を『アンネの日記』はもっていると教えられた。
きっと思春期のありのままの思いがこめられている日記、、そこに生徒たちも共感したと思った。
生徒たちもアンネと同じように、日記を綴り、後に「フリーダムライターズダイアリー」として出版された。それが実話だから、すごい。実話がもつ、力に圧倒された。
映画からも、可能性にかけていく”希望”という力をもらった。
実話にハズレなし
子どもは天使
何度も見てしまう素敵な映画
差別とは。学生さん、教師を目指してる方には絶対見てほしい。
ある日出会った映画
You are an amazing teacher!!
1992年のロス暴動の映像。そして人種統合プログラムにより学区内でも優秀だったウィルソン高校の生徒が75%いなくなり、校内は荒れ果てる一方。リトル・ギャングスターとでも言うべき人種によるグループが勢力争いをする様子にびっくり。生徒たちは家に帰れば、いつギャングに襲われるかわからない。毎日が生きる闘いをしているという暴力の渦の中に生活していた。
現在の人種差別地域もそうなんだろうけど、教育現場でその荒廃ぶりを目の当たりにした新米教師エリン・グルーウェル。やる気満々で教壇に立つも、生徒たちの酷さに呆れかえるばかりだった。しかし、現状を把握し、生徒たちに日記を書かせることから始めて、やがては生徒自身が各々ヒーローなんだと自覚させるに至る。
「ホロコーストを知ってる人は手を挙げて」。一人だけ浮いてる白人の子が手を挙げる。「じゃ、銃撃に遭ったことのある人は手を挙げて」。その白人の子以外全員が手を挙げる・・・強烈すぎる!ここは戦場か!
まず、教科書がない!教科主任も校長も予算はないと言い、教育委員会に直訴するも学校が権限を持ってるという。そんな中で、自分でバイトまでして生徒たちのテキストを買う姿。その本でギャングの世界の酷さを知ってもらい、次はエリン自らバイトを増やして寛容博物館へと修学旅行に出かける。次は「アンネの日記」だ。生徒たちも興味津々。徐々にユダヤ人迫害について学ぶようになり、アンネ・フランクを匿ったミープ・ヒース本人に手紙を送ろう!遂には彼女に学校に来てもらい講演してもらおう!凄い・・・ここまで生徒たちの関心を引くとは。
いやはや、ここまで書いても前半部分だけ。内容は熱血先生にとどまらず、夫スコットと心が離れていく部分もひやひや。そして、元公民権運動活動家だった父もエリンを応援してくれるようになる。
とにかく泣けるシーンがいっぱい。予備知識を入れないで観るほうがいい。入れるとしたらホロコーストとアンネの日記くらいでいいかと思います。
実話ということが何より説得力を持つ。こんな教師に会いたい、会いたか...
高校で非常勤講師を始めた私にとって
殆どみんなが銃撃された経験があるって、アメリカの15歳はすごい
総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 70
日本ならば中学生の14-15歳が、人種ごとに分かれて争う様子は、彼らが大人になったときの将来の街の縮図である。彼らは町では銃撃戦をして学校では殴り込みをかける。銃撃を受けたか、身近な人が殺されたかという質問には殆どの人が経験があると答え、人を殺した生徒すらいるというその状況は、日本の中学生の非行よりははるかに深刻度が進んでいる。
ヒラリー・スワンク演じるエリンの相手にする生徒はそれほどにまで荒れていた。彼女が人種問題をホロコーストをからめて教え、誰もが理解していない一人一人の厳しい事情を日記を通して共有する。そのような一人一人の事情を、限られた映画の時間の中でしっかりと描いていくがゆえにこちらにもそれが伝わってくる。そんな作品作りの姿勢がとても評価できる。だから彼らが自分の道と自分の居場所を見つけ、それでも現実が厳しくて命の危険まで出てきてもなんとかなっていっているというのに説得力がある。
ここに描かれていない挫折もたくさんあるだろうし、結局駄目になっていった生徒もいたかもしれない。でもこれほどのひどい状態から高校卒業までもっていけただけでも十分に偉大な業績。今後もこのプログラムがうまくいけばいいけれど、年功制による既得権益にしがみつくマーガレット先生のような人もいるし、いい先生を見つけ雇用し続けるというのがやはり一番だろうか。
本当の教師、本物の教育に会える実話映画
このような映画を多くの人に見て欲しい。千本観るまで映画を語らないと決めていた私が、12歳から映画同好会に入って映画を観始めて、30数年の映画人生でTop20に入る作品です。シナリオを読んで飛びついたヒラリー・スワンク。興行的にはぱっとしないのは初めからわかっていたこのような映画をProduceして主演する彼女が本当に好きになりました。ミリオンダラーベイビーとは全く違った、でも芯の強い人なんだろうなというのは感じさせる、そして、主人公の高校教師とヒラリー自身が相通じるものがあると、原作かシナリオを読んで思ったのでしょう。映画が出来ること、人を感動させ、人生を変えることが出来ている作品です。この映画を観て「私も僕も教師になりたい!」と立ち上がってくれる若者がひとりでも多く居ることを望んでやみません。
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