「【“破天荒社交ダンスレッスン!”恵まれない境遇下、ヤサグレていた高校生達が社交ダンス教師により、生き生きとダンスするまでの過程と姿が素敵な作品。にゃろー!アントニオ・バンデラス!格好いいじゃないか!】」レッスン! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【“破天荒社交ダンスレッスン!”恵まれない境遇下、ヤサグレていた高校生達が社交ダンス教師により、生き生きとダンスするまでの過程と姿が素敵な作品。にゃろー!アントニオ・バンデラス!格好いいじゃないか!】
■ニューヨークのスラム街。社交ダンス教室を経営するダンサーのピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)は、或ることがきっかけで、荒廃する高校の生徒たちを社交ダンスで更生させるべく、その学校に乗り込み女性校長(アルフレ・ウッダード)と駆け引きし、居残り時間で彼らに社交ダンスを教える事になる。
最初は全く耳を貸さない生徒たちだったが、社交ダンス教室のトップダンサー、モーガン
(カティア・ヴァーシラス)をピエールは呼び、彼らの前で官能的なタンゴを踊ると、彼らの目は釘付けになり、ダンスの魅力を認め、ピエールに心を開いていくのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ピエール・デュレインという方が、超有名な実在のダンサーで、ブラックプールでも何度も覇者になったという実在の人物という事に驚く。
そして、そのピエールをアントニオ・バンデラスが見事に演じているのである。ハア、素敵・・。
・ピエールは生徒達に、ワルツ、タンゴ、フォックストロットを教えていくのだが、生徒達の上達ぶりと、彼らが好きなヒップホップの音楽を取り入れたダンスが素敵である。
・キビシイ母親に、社交ダンスを習わされているケイトリンが、彼らの練習場の方が居心地が良いと言って、荷物を持って来てでぶっちょの心優しい男の子とパートナーになり、ダンス大会で踊るシーンは、チョイ沁みたなあ。
・モーガンペアと決勝に残った生徒3人が、男2人と女という破天荒ダンスで、会場の度肝を抜くシーンも、観ていて気持ち良かったし、モーガンの粋な計らいも良かったな。
・ピエールを、彼らと引き合わせる事になった張本人の、校長の車を叩き壊したロック(ロブ・ブラウン)が荒れる家庭をバイトで支えながら、同じく父が出て行った家庭を支えるラレッタ(ヤヤ・ダコスタ)と、少しづつ心を通わせ、ロックが悪友たちに悪事に巻き込まれ老になるも、ギリで間に合い、ダンス大会で踊るシーンも良かったなあ。
<今作は、恵まれない境遇下、ヤサグレていた高校生達が社交ダンス教師により、生き生きとダンスするまでの過程と姿が素敵な作品である。
そして、生徒達がダンス大会で楽しそうに踊る姿を見てから、ピエールは彼に思いを寄せる教室を支えているティナ(ローラ・ベナンティ)と腕を組んで会場を出るのである。
にゃろー!アントニオ・バンデラス!ダンスも上手いし、粋だし、ダンディだし、悔しいけれど仕方がないか・・。今作は、感動の逸品であります。>