「懐かしい昭和に、淡い想いが咲きほこる!」ALWAYS 続・三丁目の夕日 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしい昭和に、淡い想いが咲きほこる!
「三丁目の夕日」は、本当に良い映画です。
以前は見ていてほのぼのとした気持ちで見れたのですが、歳のせいか、終始ウルウルでした。続編の本作も、同様、可笑しいんだけど切ない。温かさが身に染みる、涙無しでは見れない一本でした。
初っ端から見せてくれます。「ゴジラ−1.0」の原点がここにある!
寅さんシリーズの夢で始まるオープニングを髣髴させてくれる。本編とは無関係と思われるシーンに迫力のCGで楽しませてもらいました。
堤さんの熱演も良かったです。ドラゴンボールのスーパーサイヤ人を演じてほしいくらい。
さて、本編ですが、前作同様、見ていて懐かしくなる雰囲気満載です。おまけに本作は男女の淡い想いもいっぱい。
初恋の甘酸っぱさ、憧れからくる恋心、大人の純愛、想い出の中の秘めた恋?いや〜、キュンキュンしちゃいました。
そして、まだまだ戦後の傷心が色濃く残る時代。
戦場から生き残った兵士の苦悩。死んでいった仲間たちへのうしろめたい気持ち。
戦争で死んだ家族に対し、夢でも会いたいと思う切ない想い。
戦争によって、引き裂かれた淡い恋。それぞれが別の道で新たな幸せを築きながらも、あのままだったらと夢を見る。
何か、反戦へのメッセージを感じた気もします。
【ネタバレ】
ラストが良いですね。
夕日を見つめる人々。三丁目の夕日のタイトルに相応しい清々しいシーンです。
東京タワーに上った鈴木オートの面々、堀北さんも含めて家族の温かさが滲み出てます。
寄せ集めの家族となった吉岡さん、小雪さん、須賀さんの三人も微笑ましい。ホンっと素晴らしいラストカットでした。
この後のエンドロールも最高です。バンプの主題歌も良かったですが、白黒のワイプ映像で魅せてくれます。
まさに大団円ですね。
前作の中途半端に思えたラストからすれば、この続編で全てが丸く収まった気がします。
ホンっと、最高の一本です。