「第一作よりこなれてきて良い出来ばえ」ALWAYS 続・三丁目の夕日 肉ネ~ムさんの映画レビュー(感想・評価)
第一作よりこなれてきて良い出来ばえ
初っ端、稀代の東宝スターが大立ち回りで一瞬えっ? 1954年東京初上陸時の模様をカラーで見てる感覚になり、このまま人間目線のアングルでしばらく続けてほしいなと思うも当然そうはならず本編へ。
前作もそうなのだが少々冗長気味な印象ではある。
前作は当時の東京の風景やアイテムの再現で手一杯だったのか直球のお涙頂戴ストーリー全開の感が強く「ほれここで泣けっ、ここ泣くところだから」と押し付けられているようなうっとうしさを禁じえなかったが、今回はキャラとストーリーの食い合わせが調和し数々の小エピソードもしっくりときた。育ちのいい生意気な少女の成長がほほえましかったね。予定調和だけども。
蛍のシーンなんかも印象的だった。戦後十数年、戦禍の記憶が人々にとってリアルで日常から切り離せない、まだそんな時代だったんだなと。自分が生まれるよりそれほど大昔ではないんだげど。
CGはと言えば前作より脇役にまわりセットや人物と調和していたことにより自然とこの世界の風情に身を置くことができ心地がよかった。
そのCGも要所要所では前面に出てきて、個人的には地方都市の駅前ビルみたいな羽田空港のターミナルビルや東京駅のホーム、なんといっても快走する在来線のこだま号なんかはもう眼福ものでした。
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