サイボーグでも大丈夫のレビュー・感想・評価
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サイボーグ感がたまらない
精神病棟の持つ「真実にだけは触れてはならない」ような空気感が笑いを助長していて、そしてサイボーグでも大丈夫なのか、本当にサイボーグなのかわからないままコミカルにストーリーは進みます。
若干ダークな笑いはジャン·ピェール·ジュネのアメリやデリカテッセンを思い出します。サイボーグなシーンは攻殻機動隊を彷彿させます。
印象に残ったシーンはサイボーグなシーンで銃の砲身が伸びてくとこです。サイボーグ感をCGで出すんですが、笑えます
。
パク・チャヌクでも大丈夫?
『オールド・ボーイ』や『復讐者に憐れみを』等のパク・チャヌク監督。チャヌクにしては異質な内容だ。精神病棟の映画なども数多くあれど、ここまで風変わりなキャラは見たことがない。
ヨングン(スジョン)の祖母が大根ばかり食べていたせいで認知症患者として保養所に入れられたときからヨングンはおかしくなった。冒頭のラジオを作る工場での出来事はインパクトあったけど、精神病院に入ってからの展開はずっと同じ調子。後ろ向きで歩く男だけは面白かったけど、他のキャラは面白みがない。
結局は恋愛映画に発展するのだが、同じく軽度の分裂症患者イルスンが拒食症のヨングンに食事させることに奮闘する。だけど、サイボーグと信じている彼女に対して、食べ物をバッテリーに蓄える装置を背中に埋めるとか、そんなの健常人じゃなきゃ思いつかないでしょ・・・あのシーンではイルスンが医者に見えてしまった(笑)。
まぁ、ファンタジックな世界ではあるし、妄想の中で、マシンガンのように指から射撃するシーンはチャヌクらしい。ただそれだけ。
そんな中でもイルスン役のチョン・ジフン=ピ(Rain)が歌うヨーデルがなかな良かった。イム・スジョンの素顔は可愛いんだけど、映画では金髪まゆげで気持ち悪い・・・
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