「バカに徹しきれてないのが残念なバカ映画」アドレナリン ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)
バカに徹しきれてないのが残念なバカ映画
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最初に一言言っておくと、すごいバカ映画である。でも、バカに徹しきれてないのが残念だ。いや、扱ってるネタや描写は相当にバカなんである。で、最後までハイテンションで突っ走ってくれれば良かったものを、散々ひどいことやってた主人公が、自分のことを棚に上げて、終盤、いきなり道徳的になるのが微妙。つまり、きれいにまとめようとしたことで弾けきれなかったんじゃなかろうか。
しかし、ジェイソン・ステイサムはつくづくいいキャラだ。本物のバカに見えるところがまたいい。(劇中、「俺は生きてるぞ〜!」と叫ぶシーンがあるが、バカ極まりない(笑))
ただ、この映画の最大の欠点は、主人公を苦しめる原因となる“アドレナリンが出てないと死に至る”毒薬にあると思う。主人公は中国製のハイテク毒薬(何じゃそりゃ!)を注射されたことで、アドレナリンを出し続けない限り死んでしまう、という設定なんだけど、髪の毛で醤油作ってる(http://x51.org/x/04/02/1215.php)国に、そんなハイテクを駆使した毒薬なんて作れないでしょ!
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