劇場公開日 2007年7月7日

「暴走ステイサム、トンデモ設定が最高でした」アドレナリン スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0暴走ステイサム、トンデモ設定が最高でした

2016年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

物凄~く突っ込みどころ満載で超が付くぐらいトンデモ設定な映画でしたけど、この突き抜けたバカさ加減、やりすぎ感、最高でしたね。
こう言う映画はやり過ぎてこそ、中途半端が一番ダメですからね、そう言う意味ではここまで真剣にバカに徹してくれれば、見る方も頭空っぽにして楽しめるってな訳で、まあホント何も考えないで楽しむことが出来た映画でしたよ。
テンポの良さ、疾走感もたまらない要素でした、ある意味突っ込みどころを疾走感で強引に押し切るパワープレイでもあったかと。
でも、ノンストップだからこそ楽しめた映画ではありましたよね。

しかし主人公のシェブは、アドレナリンを出し続けなければ死んでしまうって、よくもまあこんなバカな設定思いついたなぁ。
逆にあれだとアドレナリン出し続けすぎて死んでしまう気も。
そもそも坊主頭の敵も(あ、どっちも坊主か)、シェブを殺すなら注射なんか打たないで銃で一発撃っておけばあっさり死んだと思うのですが・・・ってそれでは映画が成り立たないので仕方ないのか。
まあとにかく、こんな強引な設定でも思いっきり楽しめてしまう映画を低予算で作り上げた製作陣はお見事の一言。
やってることは酷いしエログロ描写もあるので、好みは分かれそうですけどね。

それにしても、ジェイソン・ステイサムのイカレ具合は最高だったぁ~!
どちらかと言えばクールにキメて、キレキレアクションで魅了するタイプのジェイソンですが、今回はもう野獣と化してましたね。
クスリに盗みに暴力に、一般市民相手にかなり傍若無人な振る舞いを見せていたので、もしかしたら不快感を抱いた方もいたかもしれませんが(アルカイダはさすがに可哀相)、まあここまでバカだと私は許せます、勿論ジェイソンだからと言うのもありますけど。
尻丸出しで暴走してたのはホント笑えた、引き締まったいいケツしてましたね!

極め付けはチャイナタウンでのアレだったでしょうか。
まあアドレナリンは出そうですけど、大衆の前でソレするか~!
まさしくエロバカの極みでした。
恋人役のエイミー・スマートのほんわか天然感も、ノンストップムービーの中の唯一のオアシスと言った感じで、いいアクセントとなってましたね。
夫婦漫才的な見せ方も上手かったです。
ラストもこの映画らしくて良かったですね、単純にこの映画は見て楽しかったなぁ。

スペランカー