ラストラブのレビュー・感想・評価
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田村正和さんを偲んで
初鑑賞
原作未読
YOSHIが原作なので嫌な予感がしたがわりと良かった
YOSHIだから病死は避けられないが
たとえ御涙頂戴だとしても田村正和なら楽しめる
だからこそ名優なのだ
妻の死でサックスを演奏できなくなったサックス奏者阿川を演じた田村正和
ニューヨークと横浜を行ったり来たり
吹っ切れたのか吹けるようになったがそんな矢先に
ヒロインが伊東美咲で脇にユンソナというのは時代を感じさせる
ちびまる子ちゃん森迫永依もなかなか
ゴミ集積所での田村正和と伊東美咲のやりとりが面白い
若い頃はともかく大御所になってからは映画にあまり出なくなったテレビ俳優田村正和の貴重な映画作品
これが本当にラストになってしまった
古畑任三郎は映画化されなかったからなあ
田村正和独特の味わいを肴に「麦とホップ」と「ワンカップ大関」を呑みながら観た
それにしても随分キャラに合わない庶民的なCMに出ているなあ
あなたに会えてよかった
フランク・キャプラ監督の『或る夜の出来事』は恋愛映画・恋愛ドラマの基礎を作ったと言われる作品であり、最悪の印象となる男女の出会い、婚約者と別れる女性、そして男性の惹かれてゆく女性。その典型的パターンを踏襲し、大人の愛を静かに語る。しかも、14年ぶりに映画に復帰した田村正和が実際に吹けるようになるまでサックスを鍛え上げたほどの情熱のこもった作品だ。
田村正和はすでに還暦を過ぎている。ダンディという言葉も似合わなくなりつつある風貌だが、経験豊かな人生が一つ一つの皺にまで沁み込み、奥ゆかしさを感じられるまでになっていた。相変わらずボソボソとつぶやくように語るキザな台詞は、正直言って聞き取りにくい。わざとらしい台詞「俺の時間は過去だよ、君の時間は未来じゃないか」、「恋には命を賭ける、結婚には幸せを賭ける」なんてのは原作者であるYoshiがそのまま田村正和をイメージして考えたのに違いないとまで思えるほどなのです。
NYのジャズバー“バードランド”、日本では“コットンクラブ”。5年前にはすでに名を轟かせていたと思われるサックスプレーヤー阿川(田村)だっただけに、最終目標は元に戻っただけなので、ユンソナの言う夢とはちょっと違うような気もする。それでも、死ぬまで演奏を続けたいと決心するところは好きだ。映画ファンならば映画館で映画を観ながら死ぬのが幸せと考えるのと一緒・・・じゃないか・・・
伊藤美咲の演技は良くなってきていたけど、終盤には以前のダメっぷりが出てきた。子役の森迫永依に負けてます。それよりも田村正和とのツーショットで顔の小ささがとても印象に残りました。そして、田村正和はしゃべらせるよりも体で演技するところが素晴らしかった。特に品川駅のシーンとチャリティコンサート会場のシーン。全体のストーリーはよく出来ていましたけど、季節の不自然さやラストシーンがどこかで見たことあるように思えたり、ちょっとした渋い会話が酔っ払いの戯言のように思えたりする脚本は残念。上記の台詞はいつかどこかで使うために覚えておきたいんですけどね・・・
【悲報】
田村正和さんが亡くなりました。この映画を観たのは映画館でしたが、サックスがとにかく魅力的でした。TVドラマでは「パパはニュースキャスター」や「パパとなっちゃん」が印象に残ってます。古畑任三郎はたまに見る程度でしたが・・・ご冥福をお祈りいたします。
ラスト トレンディ
なぜジャズ なぜニューヨーク?
スタッフがニューヨークに行きたかっただけ?
全てが薄っぺらい だが 最後のトレンディドラマか? TV局がかろうじて 元気があった頃か?
ゴミ回収員姿の伊東美咲 NYで昔 名を馳せた元サックス奏者 田村正和 その同級生 片岡鶴太郎 謎の?微妙な日本語を話すジャズクラブオーナーにユンソナ
無理のある設定 キャスティング
TVドラマの撮り方だと 映画はキツイ
ただ 一昔前 時代を感じられる映画ではある。
田村正和の終わりの美学なんだな
田村正和がワンカットごとに、隙なくダンディで素敵でした。
そして映像もシェイプされ、田村正和をかっこよく映し出しています。
ワンカットごとに見直す彼のこだわり、妥協のなさがひしひしと伝わってる作品でしたね。
ニューヨークの老舗のライブハウス。
その一夜は、サックスプレイヤーの男にとって、特別な夜となった。
妻が誕生日の祝いにステージの彼のもとへ、
真紅の薔薇の花束を届けようとしたとき、
男の目の前で儚くもその花束は妻の命とともに、
散っていった。
その時、男の人生の時間は止まってしまった。
もはやその一瞬の思い出を抱いてしか生きられなくなった男は、
すべてを捨てて、母国へ帰って行った。
瞬く間に5年が過ぎた。
縁あって、昔の店で男はサックスを吹いた。
およそこの世で生きていくことは、儚い。
別れる苦しみ。
病む苦しみ。
死す苦しみ。
男の吹くサックスはどこまでも哀愁を漂わせていた。
けれども、あの真紅の薔薇が頭を過ったとき、
居た堪れなくなって、
逃げるように店を飛び出すのであった。
やがて男自身も病がみつかり、余命3ヶ月といわれる。
そんな男にも孤独を癒す、女が現れる。
とても若い女だ。
女の若さに限りない未来を男は感じ取り、
逆に過去に生きる自分を、蔑むのであった。
もう誰も愛することなどできないと。
しかし最後の最後に、男は女の優しさに触れ、
止めていた心の中の時計の針を進めた。
ラストラブ。
人生の最後の最後に、男は、
永遠に失うことのない未来を掴むのであった。
その女とともに。
・・・ラストシーンでひとりベンチに腰掛け微動にしない田村正和を、
俯瞰しながら退いていくカメワークに感動しました。
ああこれが田村正和の終わりの美学なんだなと。
彼は決して、病室では逝かないのでしょう。
死に様を見せようとしないのでしょう。
きっとあなたさまも、この映画で過去の悲しみを、
乗り越えていくことができるでしょう。
無常であればこそ、
新しい出会いがあります。
新しい人生が始まります。
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