しゃべれども しゃべれどものレビュー・感想・評価
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ほっこり
さえない落語家の三つ葉(国分太一)が、
話し方教室を開きながら、生徒を通して、
自分も成長していく。
香里奈のつんとした役がハマり役。
松重豊さんのぶきっちょぶりも良かった。
八千草薫さん、可愛いおばあちゃん。
伊東四朗さん、本物の落語家みたい。
子役の森永悠貴くん、可愛いくて笑えました。
寄席に行きたい
疲れて帰宅した平日に何となく配信で鑑賞しましたが、思った以上に面白かったです。寄席のことはほぼ分からないのですが、話を聞くと示唆に富んでいて面白いですね。それに体ひとつ話だけで物語を表現する噺家って凄い。寄席に行ってみたくなりました。
火焰太鼓
2020年12月29日
映画 #しゃべれどもしゃべれども (2007年)鑑賞
#国分太一 の演技って見たことなかったけど、上手だなと思いました。なんで俳優業やらないのかな?
#森永悠希 が子役で頑張ってた。顔はよくわからなかったけど、声が今と一緒で甲高かった。
#香里奈 最近見ないな!上手いのに!
まあまあだった
この映画が公開された当時、映画秘宝のブラックさんが日本映画で1位に上げていた記憶があり、ずっと気になっていたのだけど、あまり面白くなかった。主人公が落語を志しているのだが、日常生活で何一つ面白みのない人物で、どうしてこんな人がお笑いを志しているのか意味が分からない。芸である前に面白いことだということがまるで伝わらない。
落語を楽しめるようになりたいと前から思っているのだけど、すぐに飽きてしまい、一度もまともに最後まで聞いたことがない。この映画で落語の面白さに触れることができるかと期待したのだけど、逆にますます面白くなさそうになった。
他の登場人物も、ヒロインは一体なぜいつもふくれっ面なのか、不器用なだけなのか、他の人物も表面的で厚みが感じられない人ばかり。
魅力がない役を魅力的に演じるのは難しい
国分くんの演技は観るの初めてかも。難しい役どころで頑張りはすごく感じた!努力賞!ヘタではないのだけど、頑張って演じてるのが(悪い意味で)ヒシヒシと伝わって来て入り込めませんでした。
香里奈の役どころも美人だけが特徴で、可愛げが全く伝らず。すごく上っ面で本来なら似ていて共感出来ると思うのですが全くありませんでした。
魅力がなく下手な噺家を演じてるのは分かってますが、まんまで魅力がないし本当に下手だなと。同じような売れない噺家の落語を聞いた事が数回ありますが全然違う。
中途半端を演じるのはとても難しいんだろうなと思いますが、さすがにこれでプロの噺家?と思いました。
最後の落語はおもしろかったですが、本来の国分くんらしさが出ててるからこそのおもしろさでした。
他の職業の役と違って、噺家はごまかしが効かないなと思いました。
国分ファン限定映画
日本映画によくある、取り留めのない退屈な映画だが、結末があるだけまだましかと思ったが、むりやり感の強いお粗末さと、感情のこもらない国分の演技にしらける。
仏頂面で、いつもツンケンした性格の悪い女の子を変えるには、よほどの切っ掛けがなければならない。誰もが「なるほど」と思えるような強い切っ掛けがあってこそラストシーンは感動的になり、生きて来るのだが、その切っ掛けが弱すぎるため「どうせ一時的な気紛れで、またすぐに元の性格に戻ってしまうだろう」という不安を残して不完全燃焼で終わる。
客が帰ってしまうほど下手な二つ目の落語家が話し方教室を始めるという無理。プロ野球の解説者をなめているし、お忍びで、こんな教室を見つけてきてレッスンを受けようとする無理。
たとえ非現実的な場面があっても、演出や脚本で「もしかして、そんなことあるかも」と思わせることに映画のおもしろさがあるのだが。
えー、結局これって◯話なの!全く納得いかず。 国分演じる主人公、な...
えー、結局これって◯話なの!全く納得いかず。
国分演じる主人公、なんで香里奈にあんな偉そうなの?ニャンニャン女優だから?そういや最近見ませんね。
落語に魅力を感じたことのない私にはちょっと無理だったのかも。しかし収穫はあった。面白いと思える落語を聞いた。途中までうるさく感じていた子役だ。あー、「ちはやふる」の机くんか!
しゃべらねばわからね〜
なんだってんですかねー
噺家って〜のはどうしてこんなに根性が曲がってんですかねー
その了見がわからね〜
褒めるなら褒める、けなすならけなす
つーっと言や〜いいのに真っ直ぐ話さねーんだからタチが悪い
いやね、真っ直ぐばっかりじゃつまらねーのはわかりますよ
私だってバカじゃないよ、でもね仲直りするもんもできねーってもんですよーホントーに
でね、あたしゃ考えたのさ
これからは噺家の話は話半分にしようかなって
そうすりゃ〜〜腹も立た無いし悔しくもない
でも困ったことがあるんですよー
毎回半分だと最後のオチまで聞けないのが残念なんです
お後がよろしいようで
扇一本、舌先三寸
太一演じる主人公の売れない今昔亭三つ葉という噺家=落語家は人情に厚く金はないけれど憎めない主人公。
落語を話すシーンも教えるシーンも、好きな女の人に結婚を教えられて歌舞伎のチケットを渡して不味い弁当を食べる姿も個人的には凄く良い人だと思った。
その反面、説教くさくカッとなる性格の持ち主。
だけど、この映画の良さは八千草薫と松重豊だ。
主人公の祖母、八千草薫は凄くキュートで憎めないし素晴らしかった。
素直じゃない話すのが苦手な香里奈演じる十河。
十河が浴衣の縫い付けを八千草薫に教わるシーンで、ぶきっちょね!と言う。
浴衣を伏線に、ぶきっちょだと言う姿が堪らなく良かった。
湯河原さん役の松重豊も素晴らしく良かった。
焼き鳥で働いているシーン。
放送で選手の陰口叩いてどぉすんだよ。
そんな真似しねえよ、したくもねぇ。
嫌われたって個性だと思わせれば勝ちだ。
それは個性だと主人公に言われる。
その時お前はどうなんだと言い返す。
この掛け合いが素晴らしかった。
あの少年の関西弁を治すために落語教室を始める。
その少年に元プロ野球選手の湯河原さん野球を教えて少年が負けて押入れから出てきた時ひっぱたいてしまう。もちろん少年は泣いてしまう
1番心に残ったシーンは主人公が香里奈に言った言葉。
猫だってそうだろう。
懐いて見せなきゃ誰が撫でる。
お前一生そのままだ。野良猫だ。
そこですかさず湯河原さんが、お酒を注ぐシーンもぉ胸を打ちますね。
ほおずき市のシーンで彼の言葉に香里奈が泣くシーンも染みて女心を感じる。
かわいくない香里奈に自分を重ねて見てしまった。
面白い。よく考えて見なければ。
授業の一環でみました。
なんとなく粋な浅草の町並みと流れる空気感が素敵です。
落語をテーマにしたお話なので本当の落語が出てくるのですが、その魅力たるや。を知らされる作品でした。奥が深いです。
この映画にもでてくる”まんじゅうこわい”は私も以前から知っている小噺なんですが、、語り部の表情ひとつでここまで面白い話になるとは思いもしませんでした。
主役の国分さんと子役の森永悠希くんの楽しそうに小噺をする演技、二人の展開する小噺、本当に惹きつけられる魅力があります。
見終わったあともほのぼのほっこりする感じがあっていいです。
素直にみれます。
よく考えたら疑問しかわいてこないんですけどね。
この映画、イベントひとつひとつのシナリオはちゃんと書かれていてとおしで見るには違和感がないんですけど、
イベント同士を繋げるストーリーの描写はまったくなくてよく考えたら本当めちゃくちゃなんですよね。
たとえば急にぶちこんできたラブシーンオチ。
昨日好きな子にふられたばっかの三つ葉が何故か翌々日に前から気になってた!とかいってまったく惚れ込む要素ゼロの香里奈とくっつきます。
しかも急に一緒に住むかとかいってきます。おまえは初めて彼女ができたバンドマンかと。
おまえの落語・・・30点!(ここで突然の抱擁)は普通に笑った。
そもそも三人の生徒は三つ葉のところに落語を通じて愛される喋り方だかを身につけたくて落語習いに行ってたはずなのに、結局落語ひとつ覚えた以外誰も何も得てませんからね。
野球解説のおっさんに限っては落語すらおぼえてないし何の前触れもなく2軍のコーチ務めることになりましたからね。
散々「選手はバカとかいってる言葉そのまま解説でいえよ」って言われてたからてっきりそれを個性にした解説で売れるようになるのかなっておもったら知らないうちに転職活動してました。
三つ葉のとこに通った意味もなかったしただのひやかしのおっさんでした。
香里奈は香里奈でぶっちゃけ何がしたかったのか意味わからないキャラで言ってることも意味わからないし性格が悪いままです。
三つ葉は結局人間的な成長を遂げていませんし落語に対する姿勢も何も変わってないんですが
お酒飲んだら落語うまく喋れたのでよかったですね。ちゃんちゃん。
松林くんは気丈にみえて繊細な設定のはずだけど傷ついたりしょげたりするシーンはありませんでしたね。
というか松林くんと香里奈は素質がある伏線を序盤にはったんだからもっとそれを話に活かすべきだったとおもいます。
まあ細かいこと気にしなければふつうにおもしろいです。
落語に対する関心ももてますし見る価値はあります。
主役の存在感が...
東京の下町の風情が、情緒いっぱいに描かれていたし、そのど真ん中に“落語”を据えるのは、素敵だと思います。
だけど、国分くんと香里奈のお芝居が・・・八千草薫とか松重豊とか森永悠希とか、主役のふたりを囲む役者の芸に、食われちゃってる気がしないでもないです。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、当たり外れは風まかせ
映画「しゃべれども しゃべれども」(平山秀幸監督)から。
TOKIOの国分太一さん扮する落語家・今昔亭三つ葉は、
新作はやらず、古典落語しかやらないと決めている。
師匠には「数だけ増やしてどうすんだ、ばかが」と叱られるが、
それでも、古典落語を喋り続ける訳は、自信がつくような
「これだってのが、欲しいんです」が本心のようだ。
さて、最後にはある落語を自分のものにするのだが、
それを聴いていた師匠が、ぼそっと呟く。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、当たり外れは風まかせ」
最後の「当たり外れは風まかせ」が粋だねぇ、とメモをした。
しかし、ネットで諺を調べると、不思議なことにぶつかった。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」の意味、使い方に違いがある。
ある辞書には「下手な者でも何度も試みれば、
まぐれでうまくいくことがある」というたとえ。
類義では「下手な鍛冶屋も一度は名剣/下手の金的」など。
一方、「何事も根気よく続ければ、
そのうちにうまくいくものだということ」というたとえ。
使い方は「下手な鉄砲も数打ちゃ当たるというから、
いつかは儲かることもあるだろう」となっている。
片方は「偶然・まぐれ・奇跡」のように捉えているが、
もう片方は「地道な努力、継続の大切さ」を伝えている。
この物語での使われ方は、後者だろうか。
私の理解は、前者だったから、ちょっと驚いたけれど、
あながち、間違いではない気がしている。
さて、あなたは、どちらだろうか。
太一くんの役作りには一途なんですね。落語の艶っぽい魅力に触れる作品
最近はアイドルというよりもオーラの泉の進行役としてとぼけた味の国分太一さんが主演している作品です。
ジャニーズ所属のタレントとはいえ、ステレオタイプの主人公の青春ストーリーとは一味違います。平山監督の演出は、夢を追いかける裏側にある苦しみと喜びを、地に足のついた視点で丁寧に描いていました。
落語という、若者文化の中心から外れた伝統芸能と、それを取り巻く下町の風景。これが、誇張されず、かつ、いい風景を切り取っているのがよかったです。でもね、十河五月役の香里奈さんは都電沿線にはなかなかいないタイプかも。
劇中披露される落語「火焔太鼓」は故・古今亭志ん生の持ちネタ。それを若き頃浅草や新宿の演芸場で鍛えた伊東四郎が披露するわけですから、ちょいと落語をかじったものなので興味のあるところでした。実は小地蔵の分身も若い頃は新宿の末廣亭に入り浸り、落語家の鞄持ちをしていたことがあるのです。
小耳に挟むところですと当の伊東師匠、なんと「火焔太鼓」を語る場面はテスト無しの本番であったとか。しかも長回しの演出でエキストラの方々を前に演じきった、というのですからたいしたもんです。さすが喜劇人。鍛えていますよ。ここが締まらないと、映画全体がチープなものになっていたところですね。
物語のテンポは落語の映画にふさわしく、独特の間があります。それは長回しを多用してつないでいった平山監督独特の演出によるものでしょうけれど、2時間弱の間、ずっと陽だまりの中にいたような、ホッとした気持ちにさせてくれます。心地いい作品です。
このゆったりしたテンポにホントに自分の気持ちを伝えるのが、下手な登場人物が絡むんとき、そのもどかしさが絶妙に共感できるのですよ。だからラストでつい自分の気持ちをポロリと告白するシーンには、クグッと感動しました。
それにしても香里奈さん、オーラの泉の出演で見せた笑顔とは裏腹に、本作では能面のような無表情な女性を演じきっていましたね。しゃべれない湯河原太一役の松重豊は、ホントへたくそな野球解説ぶりが、うまかったです(^^ゞ
自分だけでないのですね。自分の気持ちをうまくいえない人って。だからしゃべるのがへたくそってねぇ~自己嫌悪している人は、この映画を見れば妙に安心されると思います。落語好きではない人でも、しみじみ見れられますよ。そして原作にも感じる「さわやかな涼風」がこころを吹き抜けることでしょう。
それに対して太一くんの落語も、撮影が進むごとに上達していったのがよく分かります。30分の大ネタを途中シーンは飛ぶもののオチに至るまで全編演じきっておりました。(実は撮影ではカットなしだったとか。)ちょっと見ただけで、劇中の主人公と同化して、これは相当語り込んだ努力のたまものに違いないと思えました。一生懸命熱演している高座の太一くんを見ていて感動しましたよ。この人、ホント役作りには一途なんですね。
これを観て、落語の艶っぽい魅力に触れるファンも多いのでは?
ベテラン、伊東四朗の落語もさすがでしたが、子役の森永悠希のこまっしゃくれた噺家っぷりは見事。何たって手本にした枝雀師匠のアドリブまで完全に再現しているのです。 彼が演じた落語「まんじゅうこわい」ならぬ、「将来がこわい」子役さんですね
ジャニーズものと思って観ていない映画ファン必見!
今年の邦画NO.1との呼び声高い本作をDVDで鑑賞。
個人的には『キサラギ』『東京タワー』『夕凪の街 桜の国』と共に今年の邦画ベスト5に入る1本。
キャラクター造型もしっかりしているし、落語の演技指導もいいし、脇を固める演技派の俳優陣もいいし、時代考証など美術にも違和感がない。
とにかく素晴らしいのは、大阪から東京に転校してきて学校に馴染めない少年を演じる森永悠希君の主役を食うほどの存在感。彼が出てくるだけで場が華やぎ、笑いが絶えません。特に桂枝雀の上方落語を話すシーンの形態模写は絶品で、助演男優賞確実の芸達者ぶり!思わず生前の枝雀師匠のお姿が思い出されて懐かしさと共に感動しました。ですが、今作にAランクをつけなかった理由もここにあるのです。
監督も明らかに主役の太一君より森永君に感情移入しているんですよね。彼のシーンがものすごく多い。太一君も落語シーンでカツゼツよくしゃべって、がんばっているし、決して悪くはないのですが、あまり3枚目という印象が無く、あくまでも男前演技をしてしまうので、俄然、森永君が目立ってしまう。
そして、シーン構成にも問題がありますね。ラストが、太一君の一世一代の落語シーン→森永君の落語→香里奈の落語→太一君と香里奈のラブシーンで終わっている。ここにジャニーズものの限界を感じます。本来は、森永君と香里奈の落語→太一君の落語で一気に盛り上がって、二人の恋の予感を感じさせるような会話で終わる…というのが正攻法だと思うのですが、太一君の落語シーンが早すぎて、その後の森永君の落語にかき消されてしまう。そしてクライマックスは二人が抱き合うまで描いて恋愛映画のラストのように終わってしまう。若い観客層を考えてのことでしょうが、正直、勿体無いなあと思います。
また、細かいですが、元野球選手の湯河原が、解説に復帰して生放送でバカアホ言って、受けるけどおろされる…みたいなシーンが観たかったですね。彼に感情移入してたんで…。
でも、本当に観る価値のある素敵な作品です。
今後、森永君は要チェックだな!
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