「コナン映画の迷走極まれりな作品」名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー) 森林熊さんの映画レビュー(感想・評価)
コナン映画の迷走極まれりな作品
紺碧の棺と書いてジョリー・ロジャー。
良かった点
ある?と思うくらい全体的に微妙。
悪かった点
・一作品置いてまた海が舞台かという感じ。せっかくの劇場版なのに前回同様スケールが小さい。劇場版で唯一翌日の朝刊の1面に来るかどうか怪しいレベル。一応前作は社長が捕まっているが、今回は船が飛び出たで一面になるのだろうか。
・蘭と園子の友情を魅せたかったことは分かる。だが、瞳の中の暗殺者で既に十分過ぎるほどそれは出ている。
・鮫に喰い殺されるなど、一応トリックなんだけど小五郎にさえ即暴かれるなどトリックがショボい。他に大した事件が無くて、全体的に緊張感も無し。
・クライマックスに向けて盛り上がる場面で盛り上がらない。
・コナンと真犯人の対決も皆無。むしろ脱出に協力してくれる。まぁそれはそれで斬新ではあるのだが。
・伝説に絡めて蘭と園子が背中を預け合うが、明らかに蘭は背後の敵も気にしている。園子は剣を振り回していただけで、背中を預け合うという意味じゃ前作の蘭と和葉の方が合っており、この二人でやるシチュエーションではない。
テレビスペシャルなら許せるレベルだが、劇場版としては最低評価を付けざるを得ない。正直緋色の弾丸が出るまでは、この作品がコナン映画ではぶっちぎりの最低評価だった。
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