劇場公開日 2007年4月14日

「見所は主演女優の演技だけではありません」クィーン septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0見所は主演女優の演技だけではありません

2010年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

ドキュメント作品かと想像していたのですが、
途中から涙が止まらなくなってしまいました。

ダイアナ妃の交通事故死への
エリザベス女王の苦悩、ブレア首相の憂慮、
よくここまで掘り下げて、一つの人間ドラマとして
描きあげたものだと、驚愕し心を揺さぶられました。

日本で、ここまで皇室に踏み込んで
作品を作るのは不可能でしょう
(例えば雅子妃の苦しみを題材にする等)。

鹿を見てエリザベス女王が涙を浮かべるシーン、
側近に「なにも解っていない」と声を荒げて
女王を擁護するシーンが特に感動ものでした。

エリザベス女王も表情演技が素晴らしかったですが、
人間味溢れるトニー・ブレア首相扮するマイケル・シーンの
演技も、ヘレン・ミレンに負けず劣らず素晴らしかった。

陰陽ではないですが、
この両者がいなければ成り立たない作品に思えました。

septaka