「タイトルなし」東京タワー オカンとボクと、時々、オトン えみりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0タイトルなし

2024年12月29日
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鑑賞方法:VOD

テンポがいい。リリー・フランキー、筑豊にいたのか。
内田が娘やってるのがいい。その人の唯一の人生の物語はいつも切ない。
母と樹木希林の表情が似ている。東京に出てくる時の厳しい表情。
父の暴力に耐えてきた母は、いい加減な息子を信じ、甘やかし、結局、息子のいい加減さにも耐える。
抗がん剤の治療のシーンは凄かった。また、母のことを思い出した。
オダギリジョーがこんなに普通に泣いたり、樹木希林がこんなに健気な役も珍しい。そんな中でもこんなオトンと釣り合う役はやはり他にはないのかも。
1日4万のベッド代は、オカンが学費を出して上げたのと対になってる。愛情の深い母子。
リアップの話。
うちの母はここまで苦しまなかったと思う。
かなり活躍しているリリーさんを見てから、この映画を観てよかった。あんなに人間性の深さ、特に悪の部分を演じられる彼の一番ピュアな部分。この深い愛情がベースにあるから表現者として立っていられるんだと思う。一方でのマザコン的な感情ベース。

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えみり