ブラッド・ダイヤモンドのレビュー・感想・評価
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人間は人間だ
不謹慎である
このような題材を取り上げてエンターテイメント映画を作ろうとするその態度が気に入らない。昔、キリングフィールドという映画があった。主人公は内戦を題材にして自分が有名になったことに対して良心の呵責を感じていた。しかるにこの映画はなんだ?よその国の不幸を題材にしてエンターテイメントもの作って儲けようとしている。それは確かにプラトーンもエンターテイメント映画ではあった。しかし…しかし…
なぜプラトーンが良くてこのブラッド・ダイヤモンドがいけないのかよくわからない。おそらくは作品としての水準の問題なのだろう。私はこれをレベルの高い映画だとは感じなかった。そして、この映画を最後まで見る気にはなれなかった。このような題材はドキュメンタリーで扱うべきである。
レカプリオ作品のなかで、トップ5作品。
大変素晴らしい作品、レカプリオ、ションコネリー、ジエイモンフンスーの三人のみつどもえ、共演が上手く絡みあって作品を高めている、レカプリオは、アカデミー賞主演男優賞を取つた、レヴエメント蘇る者なんかも、そうだが、実話の社会派作品のほうがいいな、最近のブラッピと出演した作品といい、娯楽作品より向いているな。
圧倒的な演技力
ダイヤモンドの輝きとは
主人公(レオナルド・ディカプリオ)はダイヤモンドの密売業者だが、シエラレオネで過激派に襲われ家族がバラバラになった男(ジャイモン・フンスー)と知り合い、生き方を変えていく。
アメリカ人女性ジャーナリスト(ジェニファー・コネリー)とは反目するも絆を感じ始める。
戦闘シーンは大迫力、今も新鮮な面白さがある。
人間の尊厳
子供達が銃を構える恐怖
極まる
ブラピ目当てで観たが、とんでもない映画だった。
アフリカの悲惨な紛争を背景に、魅力的なキャストと息もつかせぬ展開にハラハラしっぱなし。
メディアに踊らされた先進国の人間が求めるダイヤが、
発展途上国からどのように搾取されるかがわかりやすく描かれている。
近年ではフェアトレードのチョコレートなどが
店頭にも並ぶようになったが、
アフリカの状況は少しでも改善されているのだろうか…?
ダイヤなんていらないと思うと同時に、何気なく消費している全てのものに対してバックグラウンドがあることが再考される。
あったかい部屋で淹れたてのミルクティーを飲みながら、ワンクリックであらゆるものが購入できる私の生活は当たり前じゃない。
少年兵のシーンなど、目を覆いたくなる場面も多いが、ちゃんと救いがある。
火垂るの墓も良いが、この映画が社会教育としてもっと多くの方の目に触れることを祈る。
ダイヤモンドなんていらない
ストーリーは長い。そして重い。
これが実際現実問題として起こっているということに重みが増す。なんと残酷なことか。
中盤辺りまでものすごく長く感じたのでもう少し展開を早くしてほしかった。
レオの演技がピカイチで私は満足です。
銃撃から砂まみれになりながら地面に這いつくばって逃げてる姿なんて、必死なんだけどそこが何か心くすぐるな、良いな~!なんて思ったりして。レオの苦痛に歪んだ顔が好き。
Political War Thriller Film
自分の中での映画はこう言うものだと、ストライクゾーンの真ん中に入った作品。
2時間23分という強気な作品。2時間を超えると、3Actでは足りなくなってしまい、エンディングがだらだらとなってしまうか、無意味なアクションシーンが長々続くかのどちらかに転んでしまうことが多い。この作品はそうではなかった。Political(政治)、War(戦争)、Thriller(スリラー)というジャンルの全てを抱え、うまくストーリーの中に埋め込んだからこそ、素晴らしい作品になったのではないかと思います。
実際、世界で起きている現状をフィクションのストーリーを使って描く作品が、本当に映画の良さだと思います。映画はやはりエンターテインメントでなければいけないと思っているので、フィクションのストーリーで現実世界を描く方法はとても感情移入というか、映画という超現実的世界に入りやすい。本作でもいくつか映画っぽい、嘘くさいところはありながらも、要所要所では心を掴まれました。
ブロッキング
映画の1ショットをきめる最大の見所であるブロッキング。これが今作、自分の好みでした。アク村シーンのレンズの選択、バックグラウンドとフォアグラウンドの幅の広さがまず一つ。そして、全てのショットではないにしても、ターニングポイントなどの重要なシーンでのブロッキングはとても良かった。ワクワクするような、エキサイティングなブロッキングで、戦争という緊迫した場所でのアドレナリンの出た感情がよく伝わってきました。特に、ホテルの裏でダニーがソロモンとの契約を結ぶところ最高。
編集
これまた、3つの場所でストーリーが展開し、さらにはこの作品内で経過する日数がかなり多いだけに、難しい編集。誰の感情でストーリーを進めていくのかと言う中で1人1人のDesire(求めるもの)がはっきりしてながらも、逆の方向に向いているため、視聴者が置いてけぼりにされがちな状況。
最初はソロモンの愛情を説明し、そこからダニーのキャラクターと物語の設定を30分以内に語り、3人の望みが明らかになり、3人が揃ったところから、各アクションシーンごとに少しずつ心の距離が縮まっていく様子が、ジャーナリスト、マディの目線で描かれ、最後にはダニーの感情へと終着する。このキャラクターアークが見事でした。
完璧ではないにしても、映画として、大切なところをおさえた作品にはものすごい力が宿る。
I am a cameraman.
エドワード・ズウィック監督の映画はなぜか今までのめり込めなかった。いずれの映画も完成度は高いものの、敵・味方をはっきり分けすぎていて、悪い奴はこいつだと巧に誘導されてしまいそうになってくるからです。今回の映画でも反政府軍RUFを徹底的な残虐非道なグループとして描き、対照的に政府軍がいかにも正義の味方のような扱いだったので、またいつものパターンになるのかと引いてしまいそうになりました。しかし、映画は最後まで観ないとわからないもの!終盤の空爆シーンによって見事に予想を覆されてしまいました。彼らにもまた人間の血が流れていないのか・・・と。
実は、恥ずかしながらシェラレオネという国のことさえ知らずいたので、架空の地名だと勘違いしてしまいました。あちこちで内戦が起こっているアフリカ。『ホテル・ルワンダ』や『ナイロビの蜂』、そして先日観た『ダーウィンの悪夢』なども思い出してしまいましたが、その内戦が純粋に民族の争いであるだけではなく、欧米がこぞって兵器を売りさばいて商売をしているという現状も描かれてました。「第三世界の台頭」といえば聞えはいいのに、その巨大なマーケットによって甘い汁を吸い尽くしている先進国。自由経済の名のもとに、どんどん平和な生活を奪い去っているんですね・・・
この映画ではダイアモンドを産出したがために、奪い合って内戦が激化し、その密輸によって武器が輸入されるという悪循環を描いていました。自由を求めていた元兵士のダニー・アーチャー(ディカプリオ)もそれを仲介するといういってみれば悪人だったけど、家族との平和な生活だけが生きる糧だった男ソロモン(ジャイモン・フンスー)との芽生えた友情などを見る限り、根っからの悪人ではない。『リトル・ミス・サンシャイン』と同じミニバスを運転するベンジャミン先生も性善説について語っていましたけど、ダニーも自分はどうなんだろうと考えてみたんでしょうね。あの先生はよかった・・・
アカデミー賞にいくつもノミネートされてるように、臨場感たっぷりの音響効果と、映像がとてもよかったです。特に真っ赤な夕陽をメインとしたシーンはまさしく“血”のイメージ。“赤い土”という伏線もピタリとはまり、ディカプリオが終盤に握りしめていた土が赤く染まるところでは、彼もアフリカ人という設定だったんだなぁ~と妙に納得してしまいました。
この映画を観るとダイアモンドに拒絶反応を示す女性も出てくるのしょうか?もしそうなら、給料の安い独身男性諸氏は結婚したい女性を誘ってこの映画を観るべき!「このダイアモンドをめぐってアフリカでは殺戮が繰り返されてるんだね」などと言って、彼女をダイアモンド嫌いにさせるのがベスト・・・ですか。
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