「ダイヤモンドは誰のもの」ブラッド・ダイヤモンド まーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ダイヤモンドは誰のもの
今年最初の映画。
実話をもとにして作られている。
舞台は1999年の西アフリカのシエラレオネ。
内戦状態の紛争地域で産出されたピンクダイヤモンドが“紛争ダイヤ”、別名“ブラッド・ダイヤモンド”。
反政府勢力にとって貴重な資金源であると同時に、その採掘のため一般人を奴隷のように働かせたのが国際問題になった。
本作はそんなリアルな背景に基づき、ディカプリオ演じる白人男性の元傭兵のサバイバルをスリリングに描写。
拉致され麻薬漬けの少年兵士となった息子とその父親ソロモンの絆に感動。
父親も反政府勢力に連れ去られてダイヤモンドの採掘に携わっていた。
生命の危険をも顧みず息子を取り戻すために戦う父親の姿は尊かった。
深手を負って死が近づいている元傭兵アーチャーが最後に手に取ったのはまるで血を吸ったかのような赤い土。
この映画を象徴する場面だろう。
ダイヤモンドを消費する側には決して分からない。
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