劇場公開日 2007年4月7日

「いろいろ考えながら観てしまった」ブラッド・ダイヤモンド ケロケロケロッピさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0いろいろ考えながら観てしまった

2023年7月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

惨殺シーンが結構多くて、上映時間も長いのでなかなかメンタルが疲れた…

シエラレオネの内紛と、そこに絡むダイヤモンド採掘の利権と外国の思惑。それを取り巻くのはさらにまた貧乏な黒人のアフリカVSリッチな白人の欧米、というシンプルな対立構造でもなく、アーチャーのようなアフリカ生まれの白人とマディのような欧米人では微妙に立場が違うところも、なかなか複雑。そして、主人公アーチャーは当初ダイヤモンド密輸業者(悪者)として登場するが、最後はダイヤモンド密輸問題を暴く立役者(善人)のように終わる。ここのところも「あれ?どの立場からどう見るんだっけ?」と混乱した。

映画化するには難しいテーマだったと思うが、ギリギリ善悪二元論に陥ることなく客観的な視点を保っていたかなと思う。面白かった。

ケロケロケロッピ