「レオの演技が冴える」ブラッド・ダイヤモンド ピッポさんの映画レビュー(感想・評価)
レオの演技が冴える
性善説を信じるかと問われ、ノー、人間がいるだけだ。その行動によってのみ人は示される。
なんとも哲学的な答えをダイヤ密売人のダニーがサラッと答える。
悲惨な生い立ちから生き延びてきた彼は、決して善人とは言い難い行動をおこなってきた。心のバランスを保てていたのは、この考え方からだろうか。
家族を持たない、多分気の許せる友人もいないダニーは強烈な父性をもつ漁師ソロモンと行動を共にすることにより行動が変わっていく。
アクションシーンが多く、目まぐるしく状況が変わる本作品において、レオナルド・ディカプリオの心の変遷がしっかり演じられていると思った。
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