あかね空のレビュー・感想・評価
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豆腐が食いたくなる。上方と江戸では好みが違うんだ、今もそうなのだろ...
豆腐が食いたくなる。上方と江戸では好みが違うんだ、今もそうなのだろうか?
冒頭の迷子はいったい…で引っ張るが、あいつってことだよな。なぜかはっきりとはさせない。
内野聖陽の二役って必要ある?まあなぁ、確かにあそこで別人になると誰が主役かってなるわな。
中谷美紀も前半はかわいいで演ずるが、母になった後の喧嘩が怖すぎ。演技が上手いゆえかもしれぬが、嫌いになってしまう(笑)
なんかどうも今一つ深みが…、そして甘々なのだが、まずまずストーリーを楽しめる。そんな作品。
BS日テレ
律儀な役どころの内野聖陽
内野聖陽扮する永吉は、京育ちだか江戸へ出て来て豆腐屋を開業しようとしていた。しかし永吉の京風豆腐は江戸ではなかなか馴染まなかった。さらには子育てではなかなか苦労したね。
内野聖陽主演作だが、いつもの役柄と違って律儀な役どころだったね。後半になって以前観た映画だった事を思い出したよ。
傑作時代劇(内野聖陽の演技を堪能しました)
2006年。監督:浜本正機。脚本に篠田正浩の名前も。
人情小噺みたいな感じかと、予想して観ましたが、とても感動作でした。
最近、内野聖陽さんにハマってます。
「きのう何食べた」のゲイの美容師。あのいかつい顔で中身は乙女(おとめ)のギャップが
たまらない。
「JIN-仁-」の坂本龍馬のコミカルで豪快な演技もすてきでした。
この映画では京都で修行した豆腐職人の永吉(内野聖陽)の人情時代劇です。
永吉は上京して江戸の深川で「京や」という名の豆腐屋を開くことになります。
町人商人姿が、とても凛々しく美しい。
チャキチャキの江戸っ子・おふみ(中谷美紀)と、世帯を持ち豆腐屋は繁盛することに。
そして16年の月日が流れ、3人の子供の親となった永吉とふみ。
長男の栄太郎の博打狂いが、運命を変える事件に発展します。
ふみが栄太郎に甘いんです。
理由は栄太郎の幼い日に起きた火傷事故。
ふみは負い目を持っていて、ついつい栄太郎を甘やかしてしまいます。
栄太郎は賭場の賭け金を悪徳商人(中村梅雀)から借金を重ねて・・・これが罠で、
賭場を仕切るヤクザの傳七親分(なんと内野聖陽の二役)の餌食になることに。
借金の形に店を取り上げる算段です。
この傳七親分の扮装がすごい。
入道のような丸坊主。剃った眉毛。睨みつける形相・・もう極道そのもの。
この二役が「一粒で二度美味しい」
ファンには堪えられません。
原作は山本一力の直木賞受賞作です。
冒頭に石橋蓮司と岩下志麻の夫婦が祭りで一人息子を見失います。
この話がメインになるかと思ったら、映画では生き別れの息子のその後は分からずじまい。
でもこのエピソードも、いいアクセントになっていました。
なんと言っても、ラストをまとめる傳七親分の《粋な計らい》
気持ちよーく観終えて、後味最高の仕上がりです。
小さいがまとまった時代劇
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
取り上げられた設定も演出も派手さを抑えて、小さいながらもしっとりとした上質な作品だった。多少は時代劇らしい大袈裟な演技もあったが、全体としては役者陣は好感がもてた。江戸の町を再現したCGは健闘していたものの、すぐに合成しているのがわかってしまうのはまだまだ邦画の特殊映像の技術不足。
物語は最後はどうなっていくのか、見ている途中で気になった。人情もの時代劇によくあるような、そんなうまい話があるのかという疑問を残してもめでたしめでたしとなってしまうのか、はたまた厳しい現実を突きつけられてそれでも立ち上がろうと努力を続けるところにかすかな希望を見出すのか、私としてはそのどちらかではないかと思っていた。自分としてはこの茶番な結末は必ずしも大好きになれなかったが、こういう結末が好きという人もいるだろうし、それは見ている人の感じ方次第だろう。
深川で、この豆腐売るのはホネだね
映画「あかね空」(浜本正機監督)から。
京の豆腐を題材に、江戸を舞台として展開される人情もの。
物語の前半、京で豆腐作りの修行を積んだ主人公・永吉が
江戸の深川で店を開いた。
当初は、京からの「下りもん」という物珍しさで賑わうが、
江戸の固い豆腐に慣れている町民は、もとの豆腐に戻る。
それを言い表したのが「深川で、この豆腐売るのはホネだね」
もちろん「骨が折れる」という言葉の略だが、
「苦労する」「面倒である」という意味で「不可能」とは違う。
軌道に乗るまで時間がかかるというだけで、
「味」さえしっかりしていれば、いつか受け入れられる、と
プラスの意味で私は解釈している。
誰も歩いたことのない道を、自分を信じて進むことは、
それなりに苦労はつきもの、と割り切っているからこそ、
最後までやり通せるのだと思う。
元大リーグの野茂投手、元Jリーグの三浦カズ選手、
彼らがいたからこそ、若い人たちが安心して旅立てるのだから。
動く版画のよう
京の豆腐を江戸深川で売り込む夫婦の話。
どんなに辛いときでも、妻のおふみの口癖は「へいき、へいき」だった。今日もまた茜色の夜明けとともに新しい一日が始まる。
くっきりとした輪郭と色合いの画像はまるで動く版画のよう。
ところどころ話が跳ぶが、観ていて気持ちのいい作品。
ラスト、長回しのカットがあるが、片時もじっとしていない中村梅雀が上手い。
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