「【”お母ちゃんの生きた証。”邦画界で、オリジナル脚本に拘る吉田康弘監督のデビュー作。大竹しのぶさんの肝っ魂母さんの娘、息子を気遣う姿と彼女が子供達に遺した手紙が心に沁みます。】」キトキト! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”お母ちゃんの生きた証。”邦画界で、オリジナル脚本に拘る吉田康弘監督のデビュー作。大竹しのぶさんの肝っ魂母さんの娘、息子を気遣う姿と彼女が子供達に遺した手紙が心に沁みます。】
■富山県高岡市。
“スーパー智子ちゃん(大竹しのぶ)”は、女手ひとつで子供を育てあげてきた評判の肝っ玉母ちゃん。
しかし娘の美咲は駆け落ちしたまま音信不通。
息子・優介は智子から逃げるように上京し、ホストになるが・・。
◆感想・・にあんまりなっていません。
・吉田康弘監督作品を劇場で観たのは橋本愛さんが主演の「バースデーカード」であった。早逝した母が、残された娘の誕生日に事前にバースデーカードを書いていて、それを娘が誕生日の際に読んでいくシンプルだが、私は非常に沁みた作品であった。
そして、パンフレットを購入し、吉田康弘監督を知ったのである。
そこでの監督のコメントは”オリジナル脚本で勝負して行く”と言ったモノであった。
だが、現代の邦画で、オリジナル脚本で作品を作っているのは、是枝裕和監督や、西川美和監督など限られた方である。
・その後、中野量太監督が、オリジナル脚本の”湯を沸かすほどの熱い愛”で鮮烈なデビューをした際にはその作品のハイレベルな出来と、今でも覚えているが宮沢りえさんの熱演もあり、劇場内が涙で包まれた事を思い出す。
■何が言いたいかというと、邦画界でオリジナル脚本で勝負する監督には敬意を表したいという事である。
・今作では、矢張り圧倒的な存在感ある母を演じた、大竹しのぶさんの存在感は屹立している。更に、私が密やかに注目している若き、伊藤歩さんの姿も、嬉しい。
<吉田康弘監督は、「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」以来、作品が公開されていない。だが、オリジナル脚本で勝負する監督の新作を私は期待したい。>
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