ステップ・アップのレビュー・感想・評価
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何でも基本が大事と言う事だと思う。
『本当にやりたい事を見せてね。それから始めましょう。』
ダンス諦めて、コーネル大学へ行くなんて、ファンタジーだねぇ♥
音楽はストリングスをPCで作る。僕はこれが駄目だ。クラシックでも、JAZZでも駄目だ。確かに経費を削減する意味では仕方ないが、アコースティックであるべきだと感じる。
貧困や人種で聞く音楽が違う事が理解したくない。
スラムに住む有色人種であっても、バッハが好きでいたい。ワグナーやブルックナーをビュアな気持で鑑賞したい。
『沢山の踊り手から一人カノンしたいの』と言った台詞があるが、正確にはフーガだと思う、1つの踊り方が単純に繰り返されるのではなく、少しづつ変化するものと思う。
フーガと言えば、バッハだねぇ。
原題 Step Up
製作年 2006年
製作国 アメリカ
劇場公開日 2007年3月17日
上映時間 100分
ダンスは確かにカッコいいのだが…
青春ダンス
ラストダンスには心がアツクなります
社会階層の表現がうまい
バレリーナを目指す女の子の家は上流階級。犯罪を繰り返す毎日の中でヒップホップダンスの腕前だけは磨かれている男の子の家は貧困家庭。この二人がそれぞれに属する社会階層の対比と、ジャンルは違えどもお互いの目標に向かっていくひたむきな姿に魅かれ合う姿が物語の柱。
この社会階層の違いや経済格差が、文化のレベルにどれほど影響を及ぼすのかについて映画は饒舌に語っている。
上流階級の家庭では、テーブルにセッティングされた食事を、娘と母親が向かい合って食べる。バレリーナを目指す娘が肥満ではないのは当たり前だが、母親もまた、ダイエットとは無縁の体つきをしている。それに対して、貧困家庭である男の子の家では、兄弟たちがその肥満体をソファに埋めている。一同はソファに横並びに座り、TVを観ながらジャンクフードをほおばるのだ。
食事をする者たちの体の向きは、そのままその場にいる者同士のコミュニケーションのあり方を表している。向かい合って食べる母娘は、母親が娘に対して問いかけをして、娘はその問いから逃げることはできない。一方、皆が一様にTVのほうに顔を向けている場では、相互の問いかけはなく、逃げることの許されない、嫌でも考えぬいて答えを出さなければならないことがないのだ。そのような環境では、子供たちは自分が何をなしたいのか、どうするべきなのかということについて考えるきっかけをつかめない。主人公二人の当初の考え方の相違点が、この食事の風景を通して説明的に描かれている。
そしてこの食事の風景は、貧しいほど摂取カロリーが過剰で、肥満となる傾向が大きく、経済的に豊かな家庭ほど、余分なカロリー摂取はなく、バランスの取れた食生活を送る知性を持ち合わせているということも表している。体格がその人の属する経済階層を表しているということもまた表現している。
こうした表現のおかげで、観客は二人の相違点を自然に理解し、単に個人の性格に還元されないドラマを観ることが出来るのだ。
鑑賞後、このことを娘に話したが理解してくれただろうか?
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