「デジャヴというテーマでこう撮るセンス」デジャヴ 77さんの映画レビュー(感想・評価)
デジャヴというテーマでこう撮るセンス
楽〜に観られる作品が続いてたので、久しぶりにちょっと頭を使うものが観たくなって選んだのですが、いい感じに正解でした。
【既視"感"】をどう映像化するんだろうと思っていたのですが、待っていたのは予想外の展開。
デジャヴならではの「なんか見たことある…!」みたいな感覚をもっとダイレクトに伝えてほしかったなとは思うけれど、"デジャヴ"という言葉からそう創るか、うんでも確かに"デジャヴ"ってタイトルだわ、と唸ってしまって、私にはない引き出しを空けてもらったような快さがあってなかなか好きな作品になりました。
特にゴーグルが活躍するシーンの面白いアイディアは、カメラワークも相まって臨場感たっぷりでまさにあの研究室にいるような感覚に陥りハラハラさせられました。
お手本のような気持ちのいい伏線回収も、心情が伝わる切羽詰まったキスシーンも、「会ったことあるわ!」もいろんな意味で「うんうん」とさせられる見入ってしまう作りでした。
あと、モブのオムニバス的な導入部って決して魅力的な掴みではないし、まだ先が読めない状態だから印象に残りづらいものだと思うのに、終盤に繰り返した時にそのほとんどをちゃんと覚えていたので観る側の記憶に残るように細かく工夫してるんだなと監督の手腕に感心させられました。
関係ないけど本作(と『バベル』)は公開当時から気になってはいるものの「まぁいっか」が続いてたのでスッキリw
デジャヴ…いろんな説が立てられてはいるけ、ホントなんで起こるんでしょうねー?
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