さくらんのレビュー・感想・評価
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正統派ではないけれど、純愛映画だと思います。
この映画、正統派ではないけれど、実際のところは純愛映画だと思います。 正統派の純愛映画って、ベタベタになってしまうので、いろいろなコロモをつてけているだけです。 ラストシーンがとてもよく、本当の愛にめざめ、自由になりましたって感じのハッピーエンド風になっており、最後のセリフがとても印象に残りました。 久々にいいものを見せてもらった気分になりました。 しかもこの映画のラストシーン、埼玉県幸手市の権現堂桜堤で、埼玉県民的にも、感動させてもらいました。 たしかにPVのような雰囲気はありましたが、映画の途中で、PVが入っている感じで、二倍楽しめました。 なによりも、土屋アンナさんが、かっこいいです。 かわいいとか、きれい、ではなく、かっこいいです。 ほれぼれしました。 きよ葉って、中身は、完全な男性キャラとして設定されていると思います。 体は女性だけど、心は男性のきよ葉が、女の世界で、いろいろなギャップに悩みながら、頑張っているみたいな印象を受けました。 なんだかその感じに、土屋アンナさんの、うまいんだか、へたなんだか、よくわからない演技がよくマッチしていて、リアルなはずないのに、妙なリアル感を出していました。 この役は土屋アンナさんしか考えられないでしょう。 私は原作読んでいないので、原作と比べて、どうのこうのとは言えませんが、映画としてはよくできていると思います。 ずばぬけていいという程ではないけれど、十分楽しめる、面白い映画と思います。
原作通り
途中まで原作を読んだけどストーリーは、ほぼ原作通り。 ただキャストは土屋アンナ意外、アレ?てな感じ。 しかしその土屋アンナも、私のイメージに合ったのは顔だけ。 ストーリーと椎名林檎でこの評価。
極彩色
映像美は申し分ない。 見ているだけで十分華やかな気分が味わえました。 が、これは【映画】にする必要性があったのかどうか、大いに疑問が残ります。 蜷川さんの写真で十分だったんじゃないかと思いました。 ストーリーにはまったく引き込まれることなく、退屈。特に後半の失速感がひどく、途中で幾度となく眠りそうになりました。 「映像美」と「土屋アンナ」 ほぼこの二つの要素のみで111分もたせたと言っても過言ではないかと。 上記二つの要素に対して評価3.0。 ストーリーその他に対して評価0.5。 合計3.5です。
土屋アンナのひとり舞台
極彩色の映像と椎名林檎の音楽による斬新な“おいらん”物語。 どうしても比較してしまうのが先の「マリー・アントワネット」。片やアメリカの有名監督の娘、そしてこちらは日本を代表する舞台演出家の娘が監督している。 共通して言えるのはぶっ飛んだ演出だけでなく、どちらもストーリー展開がヘタ。強いて言えば、最後まで息切れしなかった蜷川実花の勝ち。それも主演の土屋アンナの強烈な個性があったればこそだが・・・。
映像とその構図は素晴らしいが。。。
蜷川実花初監督作。フォトグラファー出身だけあって画の構図は素晴らしいが、如何せんドラマがない。正確に言えば、おそらく本人はドラマを描いたつもりなのだろうけど、大した伏線もないまま駆け足で進んで行く物語に感情移入できないのだ。 また、役者陣はなかなか好演しているが、吉原という舞台を描いた作品にしては、やはり覚悟が足りないように思う。花魁が主人公の作品なのだから、表層の部分だけではなくて、もっと踏み込んだ描写が必要だったのではないだろうか。それが実現していれば、映画に対する印象もだいぶ変わったものになっただろうに。。何とも覚悟の足りないなんちゃって芸術作品という印象を拭えない1本。
吉原に幸多かれ
吉原を描いたこの映画「さくらん」では「サクラ」がキーワードになっている。世の中には咲かないサクラもあるとしたものだが、「咲かないサクラがあるものか」と力強い言葉を残して、主人公の膝の上で上客の老人が死ぬ。金にあかして、時には金でサクラを咲かせてまで主人公を郭の外に連れ出そうとする見当外れの何もわかってない男たちを尻目にツッパリ花魁は結局「初心」を貫く。 監督や音楽や美術を担当した女性たちには心から敬意を表したい。画面いっぱいに炸裂するリズムや豊饒な色彩でこれまで見たこともないきらびやかでドハデな吉原を造り上げた。土屋アンナは花魁の色っぽさには少々欠けるが、その代わり、ありあまるほど美しい。
赤、赤、赤・・・
フォトグラファーの映画だけあって色彩鮮やか!特に赤色が目に付く。が、そんな色にも負けない存在感の土屋アンナ。 ミュージシャンの彼女がどこまで体を張るのか・・・と期待したが、そこは案外控えめ。それより冒頭の菅野美穂にびっくり。 花魁としてのし上がっていく女の生き様、篤とご覧あれ!!
強めかな・・・
漫画を先に読んじゃったため 先入観があり、自分の思ってた「さくらん」より かなり強めに押された感じで ちょっとガッカリでしたっ。 もうちょっとはパッと散っちゃう花の印象が あったので残念。 でも映画の中での色彩は良かったです~
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