バブルへGO!! タイムマシンはドラム式のレビュー・感想・評価
全2件を表示
縮小再生産
とりま、観てて思ったのは、「恐らく『バック・トゥ・ザ・フューチャー』からヒントを得て、製作された作品やな」感。ただ、前述作の「オマージュ」や、もっと言うと「パクリ」すら、失敗してる映画やけど。
『Back To The Future』は、直訳すると、「未来への後退」で、実際ストーリーも、その通りに進む。例えば、「主人公が現在を好転させようと、タイムマシーンで過去に行く→その過去で色々やった結果が、結局は現在を作っていた…」と、かなり複雑化された「筋&オチ」。
こっちは真逆。要するに、「バブル時代に行って、本当にバブル崩壊を食い止めて、現代に帰ってくる」という。脚本的に「ヒネり」もなければ、「結末の意外性も0」の、一直線のオチ。大筋も「結末ミエミエ」の、安っぽい「勧善懲悪」やし。
何、この爪・・あんた ピエロ?
映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」
(馬場康夫監督)から。
意外と楽しい、日本版のタイムトラベラーだった。
自分たちの知らない、戦国時代などへ戻るのではなく、
バブル絶頂の1990年だったから、けっこう笑える。
私たちは、1990年も、2007年も知っている。(笑)
観ながら感じたのは、たった17年で、
こんなに変わってしまったのか・・ということ。
平成のドキュメンタリー記録をみている感じさえする。
物語には、この17年間のギャップを感ずるフレーズが登場し、
面白可笑しくメモをした。
「なんだ、クラブじゃない」
「ディスコだよ、クラブはオネェちゃんのいるところだろ」とか
「あり得なくなくない?」
「あり得なくなくないってのは、
あり得るのか、あり得ないのか、ハッキリしろよ」とか
「駅に着いたら、電話して」
「どうやって、連絡するんだよ」
「知らないもの、この時代の待ち合わせの仕方なんて」
こんな会話が、散りばめられている。
そして私が選んだ、カルチャーギャップは、
「何、この爪・・あんた ピエロ?」
1990年の女性にとって、ネイルアートは不思議なファッション。
「何、眉・・・太(ふとっ)」と笑うシーンとは対照的。
この映画の「現代」から、既に3年が経過している。
また、同じような映画を作って欲しいと願うひとりである。
全2件を表示