おばちゃんチップスのレビュー・感想・評価
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味不明
「おばちゃんチップス」は芸能プロダクションの”ホリプロ”と大阪経済大学の産学共同授業の一環で生まれた学生提案の企画商品名である。コンセプトは大阪のおばちゃんのブランド化であった。この着想をもとにホリプロが関西テレビの制作力を巻き込んで映画化に踏み出したわけである。短期間のネット限定販売だったが映画とコラボしたグリコから売り出されたという。
映画では駄菓子屋のおばちゃん(京唄子)がつくるレンコンの素揚げに見える、買いに来た子供の弁では鼻の通りが良くなるが食べ過ぎると鼻血がでるというチョコミントを思わせる謎の味、後に幸運から大手菓子メーカーの新商品となるのだが社長(イーデス・ハンソン)曰く懐かしさの中にも新しさがありシンプルで力強い味だそうだ、わかったようでわからない。劇中の名付け親は船越さん演じる訳ありの東京から来た大阪弁研究の大学講師。
物語はNHKの朝ドラのような開発苦労話かと思いきや中心は船越さんと子持ちホステス(misono)の年の差ラブストーリーなのである。大阪のおばちゃんパワー炸裂で元気にはじまったかと思いきや話はこじれにこじれて悪い方にどんどん落ち込み辛抱の限界、土俵際まで来たところで急転直下うっちゃり逆転のようなハッピーーエンド。これでは気持ちの整理が追いつきません。
当初のコンセプト、おばちゃんのブランド化はどうしたのだろう、笑いをとりにだろうか下世話な面ばかり強調した演出、麻雀の借金苦で失踪騒動、スタッフのおばちゃん愛が見えません。
船越さんフアンには申し訳ないのですが今観ると私生活のゴタゴタと妙にダブってしまいますし、misonoちゃんは映画初出演とは思えぬ好演なのですがなにせ童顔なので船越さんとのツーショットがしっくりせず微妙です。下町人情喜劇は好きですがチップス同様、味がいまいちわかりませんでした。
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