モンスター・ハウスのレビュー・感想・評価
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【”ボロッチイ家に住む偏屈なお爺さんが家の庭に人を入れなかった訳。”今作は少年少女のビルドゥングスロマン要素を絡めたホラーコメディである。序盤は結構怖めだな、と思ったら再後半沁みた作品。】
■DJ少年の家の向かいには、家の敷地に入ると鬼のように怒る偏屈なお爺さんが住むボロッチイ家が有った。
そんなある日、DJと親友のチャウダーがお爺さんの家の庭にバスケットボールが転がってしまい、取りに行こうとしたら、お爺さんが怒って出てきたが、そのまま心臓発作で病院へ運ばれてしまう。
お爺さんが死んだと思った二人と、通りかかった少女ジェニーは、3人でその屋敷に入って行く・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤は、結構怖い。オジサンが見ても怖いので、チビッ子が見たら泣いちゃうんじゃないかな、と思いながら鑑賞続行。
・次々にお爺さんが住んでいた家に食われて行くDJの家のベビーシッター、エリザベスのチャラい恋人ボーンズや警官二人。
ホント、怖いっす。
・少年少女が、意を決して家に入ると、そこには柔和な顔をした若きお爺さんと太った女性が仲良く映っている写真があって・・。
<今作は、前半のホラー要素強めの展開から、ボロッチイお爺さんが”独りで住んでいる”家の秘密が明らかになる中盤から、少し沁みる展開になる少年少女のビルドゥングスロマン要素を絡めたホラーコメディである。
個人的には、エンドロールで流れたゴシックロックの女王スージー・スーが率いていた”スージー&バンシーズ”の”ハロウィン”が流れたのも、嬉しき作品でありました。チビッ子は分からないよなあ・・。>
怖くてドキドキ、kissでドキドキ
アーケードゲームの連続記録を出すにはオムツまで用意しなければならないのか?!
ロバート・ゼメキスの『ポーラー・エクスプレス』に続いてのモーション・キャプチャー・アニメーション。3DCGによる気持ち悪い動きを見ると、モンスターハウスよりも人間のほうが怖かったりする。さすがにお子様向けの映画だけあって、他人の家の敷地内に勝手に入っちゃだめだよと注意を促すような内容で、小さな女の子が三輪車を奪われたり、DJの友達チャウダーのバスケットボールが奪われてしまったりするのです。
有無を言わせず何でも飲み込んでしまう芝生。怖いようですけど、有料ゴミ・粗大ゴミを置いて逃げてしまえばとても便利そう。大切そうに扱ってその家の前に置いてしまえば完璧だと思います。
モンスターハウスの頑固爺さんが心臓発作により救急車で運ばれてしまうのですが、まだまだ悪さをする家。そこで、DJ、チャウダー、そしてハロウィン用のお菓子を売っていた少女ジェニーの3人が家を退治しようと乗り込みます。太ったお婆ちゃんの存在が明らかになるのですが、ここで『ギルバート・グレイプ』を思い出してしまいました。主人公DJの名前は何の略なのかわからなかったのですが、もしやジョニー・デップのイニシャル?
ストーリーはたいしたことないのですが、色々考えさせられます。他者を寄せ付けないで侵略されることを極端に怯えるような様子はアメリカそのものじゃないのかと思っていた前半と打って変わり、謎が解けてからはそれが逆転する。ネバークラッカーとその妻の怨念が古い慣習と宗教に縛られた小国のように思え、その怨念を解き放ち民主主義を植え付けようとする帝国主義国家の関係。まるで世界の縮図のような争いが描かれていたような気さえしてくるのです。こうなってくると、酔っ払って家に拉致されたボンズは「自己責任だ」とDJたちから非難されるだけかもしれません。
モンスターハウスといえば、9年前に流行ったパチンコの機種にありました。攻略用のPSゲームも持ってます・・・
【2007年1月映画館にて】
面白かった
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