「大事な設定、忘れていませんか?」僕は妹に恋をする さなさんの映画レビュー(感想・評価)
大事な設定、忘れていませんか?
クリックして本文を読む
えぇ!?ここでこう終わる!?(エンディングの途中から書き始めてる)
原作を2巻くらいまで読んだことがある。
まず、原作では「双子がお互いを好きになるが、実は血の繋がりがなく、それを兄・頼だけが知っている」って設定だったと思うんだけど、記憶違いか…?
原作と映像作品は別で考えようという心で観るとしても、その設定がないのであれば、この映画をどう消化していいか分からない。
知ってるからこその部分が全部削ぎ落とされるとなると、ただただ気持ち悪いきょうだい(特に頼)じゃん…
頼だけが知っているからこそ、独りよがりが増幅して良い物語になるんじゃん…!だからこそ悩む頼の俺様感が生きるんじゃん…!!
それでもまだ前半は良かったと思うけど、矢野が「学校でキスをするお前が悪い。妹にキスするお前が悪い。」ってなんか急に理解ある親友ポジションになって、完全にブレた。
矢野が突然いい奴になって、楠は当然、元から頼の眼中にないわけで、そして双子がお互い恋をする・若いが故かいっぱいキスする、となれば、観てる側としても、「高校生だしとりあえず好きにすれば?」ってなるよ…。
そしてやけに暗くて不気味な母(浅野ゆう子)はなんだったのか。
朝、頼のベッドが乱れていないことに胸騒ぎを覚えた割には、二人に、彼氏彼女はいないのかと質問するくらいしかしない。そこめっちゃ慎重なんや…急にリアルやな……
終盤、草原が無くなってて急にセンチメンタルになるのはいいが、そこで関係を終わりにするでもなく手つないでラストって。
一瞬映る、横からのおんぶ姿が猛烈にださくて、美男美女でもこうなるんだなって、また突然のリアル。
コメントする