「せーのっ、ダニエル・クレイグ!もう一度・・・せーのっ、ピーター・セラーズ!」ラッキーナンバー7 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
せーのっ、ダニエル・クレイグ!もう一度・・・せーのっ、ピーター・セラーズ!
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シャッフルしすぎです。『ブラックダリア』で鼻を折られたまま出演したんじゃないかと思えるほどのジョシュ・ハートネットが痛々しくて、ついついその不運な男に同情しながらストーリーを追ってしまいました。不運な男の代表格といえば『ダイハード』のブルース・ウィリスなのですが、今回は殺し屋なので不運ではありません。そのブルース・ウィリスが時系列をシャッフルされたかのような映画『パルプ・フィクション』に出演しているからなのかどうかはわかりませんが、今作でも数件の暗殺シーンをシャッフルしてミステリアスに仕上げていました。
とても豪華な俳優陣。モーガン・フリーマンやベン・キングズレーを贅沢に起用するくらい金銭的余裕があるのなら、『パルプ・フィクション』繋がりでジョン・トラボルタもどこかで起用すればいいのにと思ったのですが、彼は『ラッキー・ナンバー』という映画にも出ているので混乱を避けるために外されたのかもしれません(妄想です)。
ポール・マクギガン作品としては、同じくジョシュ・ハートネットが出演している『ホワイト・ライズ』のほうが面白かったのですが、こちらラッキーナンバー7もなかなか凝っていました。数字の7が謎を解く鍵だとばかり考えていたら、途中から主人公の名前を連呼し始めるんだから、邦題にやられちゃいました。種明かしも進むにつれ、20年前の少年の姿を思い出して納得してしまう。時系列通りにプロットを考えると全然面白くない内容なのに、上手くシャッフルされちゃいました。最後には「上手い!」と膝を叩いてしまうくらいでしたよ。
【2007年1月映画館にて】
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