名犬ラッシーのレビュー・感想・評価
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【小さな主を只管に慕うコリ―犬ラッシーの健気な姿と、犬を苛める人には罰が、可愛がる人には幸いが訪れる素敵な作品。子役と動物には敵いませんね。】
ー 誰でも知っている”名犬ラッシーの実写化作品。名優ピーター・オトゥールが粋な男爵で出演しているのも、嬉しき作品である。-
■イギリスのヨークシャーにある小さな炭鉱町で両親サム、サラと暮らす9歳の少年・ジョーは、飼っているコリー犬・ラッシーと大の仲良し。
しかし、ジョーの父親サムが働く炭鉱が閉鎖し、生活に困った両親がラッシーを裕福なラドリング公爵(ピーター・オトゥール)に売ってしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ジョーは、ラッシーが大好きだが、父の仕事が無くなり泣く泣く両親が手放した事を知るが、ぐっと哀しさを堪えている表情が切ない。
・だが、ラッシーは何度も檻の下の土を掘って、ジョーの元に帰って来るのである。
・ラッシーを飼うことになったラドリング公爵とシーラ。二人が実に良い人なんだよなあ。使用人のハインズがラッシーをベルトで鞭打った事を知ったラドリング公爵は、彼を激しく叱責するしね。
・けれども、ラドリング公爵とシーラが遠いスコットランドに引っ越しても、ラッシーは只管に小さな友人ジョーの元を目指すのである。
<けれども、捕まえられたラッシーと、心配で着いて来たジョーと両親を観た時に、ラドリング公爵は言うのである”私は、こんなノラは知らない。”と。
そして、ジョーと両親の事情を知っているラドリング公爵は、”この犬の面倒を見てくれないかね。”と粋な申し出をするのである。
今作は、小さな主を只管に慕うコリ―犬ラッシーの健気な姿と、犬を苛める人には罰が、可愛がる人には幸いが訪れる素敵な作品なのである。>
名演技
最近コリーもシェルティも見かけなくなったけど、特にコリーは少なくなったなぁ。
昔コリーを飼っていたお宅があったけど、毛玉だらけ…汗
お手入れが大変なんだよね。
お金があって、お世話係を雇えるなら、飼いたい犬種。とにかく頭がいい。
劇中のラッシーも何頭か使ったかもだけど、とにかく役者!他の犬達も。
しかし、貧富の差が凄まじい。
ケン・ローチ監督も怒るわけである。
それにしても、そもそもどこから手に入れたのか?
経済的に苦しいのに、犬二頭も。
という疑問も感じるけど、健気なラッシーの演技に癒される。
川も山も見知らぬ土地も怖かっただろうな…
主人公ジョーも、気弱そうな、どこにでもいそうな子供がまたいい。
顔の濃いお父さんには1ミリも似てないが、逞しく育ってくれたかな。
800キロのロードムービー
なんとネス湖にネッシーが!と、ラッシーが食われちゃうんじゃないかと心配していたコッシーでした・・・
エリザベス・テイラーが出演した1943年版ともTV版ラッシーとも違った、原作に忠実なリメイク作品らしいです。ストーリーそのもので考えると1943年版よりも炭鉱労働者の悲惨さが見事に描写されてるし、戦争が起こってるんだと実感させる描き方もよかった。そして、公爵(ピーター・オトゥール)の孫シーラが自身も寄宿舎から抜け出すという伏線も見事です。ラッシーの冒険もスコットランドの空撮によって、壮大な自然の美しさと過酷な旅がリアルなまでに迫ってきました。さすがにネッシーはいただけませんでしたが、その他のエピソードは満足。
旅の最後が教会だったので、もしかしたら違う展開になるのではないかと不安にもなりました。瞬時に思い出してしまう「フランダースの犬」。祈るような気持ちで観てしまいます。それとも、ひょっとすると公爵家の調教師ハインズに噛み付いて復讐を果たすとか?!などと妄想を続ける中、やっぱり感動して涙してしまうのでした・・・
さすがにピーター・オトゥールは貫禄たっぷりだったし、サマンサ・モートン演ずる母親もなかなかのものでしたが、吹替え版だったのが残念でなりません。公爵の孫娘はヘスター・オジャースという子。最初はパッとしない女の子のように思っていたのに、徐々に愛着を覚えてしまいます。彼女はエリザベス・テイラーのように大成するのでしょうか・・・
今回のコリー犬は三匹だったらしいのですが、ほとんど一匹だけの演技。犬好きの方ならば、川を泳ぐラッシーが違うとすぐにわかるはずです。そして、ちょっと残念だったのが、どしゃ降り悪天候で汚れたはずのラッシーが次の日に綺麗になっているという編集ミス。ここは犬好きじゃなくてもわかるぞ・・・
【2006年12月映画館にて】
11月1日は「犬の日」です🐶
何度もリメイクされている名作中の名作作品。 コリーのラッシーと少年...
何度もリメイクされている名作中の名作作品。
コリーのラッシーと少年ジョーが離れ離れになってしまう物語。
父親の仕事がなくなったため、飼うことが難しくなり、売ってしまったという、
離れ離れになってしまう背景が意外と重かったことに驚き。
ラッシーは本当に頭がよく何度も脱走し、ジョーのもとへ戻ってきます。
動物物は、視線などが違う方向を向いていたりすることが多いけど(恐らく演者ではなく飼い主を見ている?)
ラッシーは気になることもなく素晴らしい演技でした。
最後は800キロもの距離を移動し、人間に捕まったり、友達が死んでしまったり、
様々な困難を乗り越え、ボロボロになって、ジョーのもとへ戻ってきます。
死んでしまうの・・・・?と悲しくなりましたが、最後のシーンで救われます。
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