7月24日通りのクリスマスのレビュー・感想・評価
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クリスマスなのに7月24日というズレ具合
7月に因んで鑑賞
原作は『悪人』『怒り』『楽園(2019)』『太陽は動かない』『湖の女たち』の吉田修一
監督は『電車男』『赤い糸』『一週間フレンズ。』『モエカレはオレンジ色』の村上正典
脚本は『電車男』『陰日向に咲く』『となりの怪物くん』『羊と鋼の森』『TANG タング』の金子ありさ
吉田修一作品は比較的よく映画化される
『7月24日通りのクリスマス』は彼初の映画化作品
恋する乙女のコメディー
舞台は長崎
もう一つの舞台はリスボンだがそっちはサユリの妄想
演劇部時代に一目惚れした男性と久々に再会
片思いが成就する話
7月24日通りはリスボンに実在するそうだ
ポルトガル内戦で立憲君主側が絶対君主側からリスボンを奪還した記念日として名付けられたらしい
日本の美熟女代表格中谷美紀が2006年に冴えない女子を好演
メガネの掛け方ひとつで三枚目になるのは大村崑や三木のり平が証明しているが彼女はそれほど露骨に鼻眼鏡をしていない
コンタクトにすると美人になるという黄金パターン
私ごとだが眼鏡からコンタクトにしても不細工は不細工だし目が痛いしなにかと面倒だし不細工は眼鏡で充分だけど寒暖差で曇るし嫌になる
サユリ以上に冴えない将来の義理の妹登場に失笑
やっぱり上野樹里がこういう役に似合うしコメディエンヌとして最高
変態朗読師ダバダーや『キングダム』の王騎などすっかりイロモノ扱いになってしまった感が大沢たかおだがこの頃は好青年を演じている
多少の細かい疑問点はあるが全てサユリの妄想で片付く
しかしメグミにまで聞こえる大きな弟に対する苦言はいかがなものか
妊娠してるのに姉の立場で結婚反対とかやばすぎでしょ
それで夫になる男の姉を恨まないところがファンタジー
蓮舫とか東京マスコミとか器が小さいから当然批判するだろうし老害ネット民中心に炎上するだろう
神林メグミは神だ
配役
元演劇部で少女漫画大好きな会社員の本田サユリに中谷美紀
東京で活躍する長崎市出身の照明デザイナーの奥田聡史に大沢たかお
サユリの幼馴染で書店店員の森山芳夫に佐藤隆太
サユリの弟でミスター長崎大の本田耕治に阿部力
耕治のカノジョでアレルギー性鼻炎の神林メグミに上野樹里
演劇部では裏方をしていたホストの真木勇太に劇団ひとり
サユリの上司で亜希子の夫の安藤譲に沢村一樹
演劇部の先輩で譲の妻で聡史の元カノの安藤亜希子に川原亜矢子
飲食店を営むサユリの父の本田五郎に小日向文世
五郎のカノジョの海原和子にYOU
芳夫が働く書店の店長に諏訪太朗
サユリの王子様ランキング今週の第5位に平岡祐太
演劇部OBの野波麻帆
勇太の客に西山茉希
勇太の客に青田典子
サユリを応援する謎のポルトガル人にメクダシ・カリル
美少女棋士に増元裕子
五郎の店の客に夏川純
クリスマス映画の金字塔
邦画でこんなにお洒落なクリスマスファンタジーが創られていたとは反省しきりの驚きです。ベタといえばベタな既定路線ですがクリスマス位はロマンティック気分にと言う方にはぴったりでしょう。
何より素敵なのはキャスティング、大沢さんと中谷さんが「仁」よりずーっと前(仁は2011、本作は2006年)に共演していたとは不覚にも知りませんでした。脇役のYOUさん、小日向さんはじめ全てのキャスティングが贅沢で素晴らしい。脚本もよく練られていて、悪役ゼロ、狂言回しの外人も絶妙。撮影も素晴らしい、靴の使い方も光ってます、衣装選びのシーンは「恋におちて」のメリルストリープへのオマージュでしょうか、高台の公園のシーンは「ラ・ラランド」かと驚きました。
まさにクリスマス映画の王道、大人の童話、傑作です。
女子版電車男と言うより女子版モテキかな?
ほっこり
やっぱり、笑った方が可愛い
映画「7月24日通りのクリスマス」(村上正典監督)から。
以前から気になっていたタイトルの映画。
この日にアツプするぞ・・と決めていた。(汗)
「AV.24 de Julho」 タイトルの「7月24日通り」は、
リスボン(ポルトガル)に実在する通りの名だから。
と言いながら、映画は邦画。大沢たかおさんと中谷美紀さん主演の
ロマンティック・コメディ映画。
気になる一言は、作品中に何度も耳にする台詞
「やっぱり、笑った方が可愛い」
「やっと笑ったね。笑ってる方がずっと可愛い」から。
男にしかわからない感覚かもしれないが、
女性の笑った顔をみると、なぜかこちらも嬉しくなるからだ。
いやいや、女性も同じかもしれない。
ラストシーン近くに、地味でサエないOL役の中谷美紀さんが、
憧れの先輩、大沢たかおさんに告白するシーンがある。
そして顔を見つめてこう呟く。「あなたが笑ってくれれば嬉しい。
あなたが寂しい顔をしていると寂しい」
意味もなく、ヘラヘラ笑ってるな、という人もいるけれど、
私は、意味がなくても、笑っている方が嬉しいし、
「痘痕(あばた)もエクボ」で、悲しい顔も、怒っている顔も
可愛くみえる時もあるだろうけれど、やっぱり笑顔が一番だと思う。
さらに「笑顔」は、脳も刺激するらしい。
口癖にしちゃおうかな。「やっぱり、笑った方が可愛い」(笑)
ちょっと散漫
拙ブログより抜粋で。
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話の流れも大方『電車男』と似た印象。ただ『電車男』は“応援”という一本筋の通ったテーマがあったが、こちらはちょっと散漫な印象で、メルヘン調が一貫してなく、ときにシリアスとなってしまう。
具体的には『電車男』のオタク君はオタクのままで愛される対象となったが、メルヘンちゃんはメルヘンであることが否定されてしまう。現実を突きつけられるのである。
それは結果的には彼女の自立を促すのだが、夢見るラブファンタジー映画としてはこれは失敗、というか、余計な遠回りではないか。
最後には夢のような落としどころを選んでいる以上、徹底してメルヘンで笑い飛ばせば良かったんじゃないかと思えてならない。
とは言いつつ、こういう夢のあるお話は好きなんですけどね。
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