「救いようのない温かい孤独が込み上げてくる」虹の女神 Rainbow Song さくさんの映画レビュー(感想・評価)
救いようのない温かい孤独が込み上げてくる
総合的にはとても好きな映画でした。
ゆるい物語の中にある温かさがとても心地よく。
ただ、最初から結末を見た自分の中の感情が手に取るように分かり
どうしようもない喪失感に襲われたらどうしようかと、みている最中から思ってしまうような。
ハッピーエンドが好き、というわけではないが
相手がこの世からいなくなってしまっているということは
どんなに思ってももう届かないことが分かっている。
遠回りしてたどり着かなかった二人。
自分と重ね
胸が苦しくなる。
もう、どうすることもできないという喪失感は
温かいものであったが、
この世からいなくなってしまったという
この救いようのない事柄が、私の中でくすぶっている。
ただ、そうでもしなければ
彼女の気持ちは永遠に届くこともなく
彼が彼女を女として意識することもなかったのだろうけれど。
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