劇場公開日 2006年10月14日

「意味の薄い並行の物語」ヘイヴン 堕ちた楽園 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5意味の薄い並行の物語

2016年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 最初は話が唐突なうえにとびどびになっていて、それでいくつかの話が登場するので分り辛い。その後はやたらとちゃらい小悪党の軟派男フリッツが南国の島らしい出鱈目なことをやっていて、雰囲気が急に変化する。それで結局誰が中心で何が物語の主軸だろうかということになる。話が複雑なだけに焦点が絞れていない。
 これは普通にシャイとアンドレアの恋と家庭の事情の話だけで良かった。若い2人が恋に落ちて、そこから起きる数々の事件だけで十分に深刻な話になっていて面白かったのに、マイアミの話はただすれ違っただけのことを強引に並行に描いているだけ。こういう物語の同時進行作品は時々あるが、その並行の絡みが薄ければただの別作品を並べているだけに終わってしまって意味が無い。演技・演出がいいし登場人物も魅力があっただけに惜しい。

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Cape God