「最高のものはみんなタダ」もしも昨日が選べたら Tommyさんの映画レビュー(感想・評価)
最高のものはみんなタダ
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原題は"Click"で、クリック1つで何でもできてしまう万能リモコンを主人公が手にし、嫌な時間を早送りして過ごすようになるというのが大方の設定だった。
ただ早送りはできても、済んだ時間を巻き戻して過去を変えることはできないというのがポイントで、時間を完全にコントロールすることはできないのが邦題を誤解しやすい点だった。
前半はわざとくだらない感じを出してて、やり過ぎて人を傷つけるぐらいのこともコメディみたいに笑って過ごしていたが、後半その影響で大事なものを失っていると強く主張するのが素晴らしかった。コメディ映画でよく前半の感じで「多少やりすぎても笑い飛ばして楽しんでる俺たちはポジティブでイケてるだろ」みたいな感じで周りの人が損する状況のまま終わる作品がよくあるけど、この作品はそうじゃなくてよかった。
そういう感じで進んでいき、時間を飛ばしまくり老けた後、過ぎた時間は取り戻せないんだと絶望した頃に、息子の結婚式で人生の結末について元妻が「まだ人生は終わってないわ」と言っているのが、年齢を重ねた人達も希望をもてる描写だと思った。
「製作 脚本 監督
マイケル・ニューマン(主人公の名前)」
というウォーケンの言い回しのように、どうしようもなく強いられている状況以外では自分の人生は自分で選んでるはずなんだという見方をもってこれからの人生を選んでいこうと思った。
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