涙そうそうのレビュー・感想・評価
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あにいもうと
生まれるところによってほぼその後の人生が決まる。
再婚して兄妹となった二人。
幸せは、父の蒸発母の逝去によって消える。
祖母の元に身を寄せつつ肩よせ合い生きる二人。
利発な妹の学業を充実させようと
身を粉にして働く兄。
信用した人に騙され、
恋人の父親には手切れ金を渡され、
人が良いのもねぇー、と言われ、
それでも、必死に働き生きる。
生き別れた不甲斐ない義理の父親とも
会うが、会っただけ。
妹は無事大学に通う毎日を過ごす。
そんな妹から距離を置こうとする兄。
そして、身体を壊すぐらいにひたすら働く兄。
そのわけは‥‥。
台風を怖がる妹の元へ無理して出かけた兄。
『涙そうそう』の歌からできた作品だと思うが、実際、こんな兄妹がいたんじゃないかな、
と思う。
美しい自然と共に厳しい環境に置かれた沖縄
のこと少しは、思わないと。
わざとらしさが目立つ物語
総合60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
じれったい距離がなかなか縮まらない血の繋がらない兄妹。だけどそれ以上に朝から晩まで精一杯働き続ける兄のほうが気になる。この手の劇にはありがちな不幸が次から次におこるのに、それにも負けず恨みも見せずに爽やかに振る舞いへこたれることなく努力をするいい人すぎる姿に、わざとらしさも感じてしまう。彼らを不幸にしていく出来事がまたわざとらしい。見終わったときの気分は悪くなかったのだが、この途中の「何があってもいい人なのに、話を盛り上げるための予定された不幸が起きる」という物語があまり好きになれなかった。
危ない綱渡りをしつつ、じれったさを感じる映画
最初の高校一年の長澤まさみは無いだろ!と突っ込みつつ、最後までジリジリしながらみちゃいました。長澤まさみは単なるアイドル女優ではない、正に天賦の才を感じます。そして血のつながらない明るく働き者の兄に、複雑な、恋心を抱き続ける妹の織りなす微妙な空は見る側をジリジリと捉えてゆく。
二人はいつかぶつかる大きな壁を感じながらも、兄妹二人で一生懸命に、生きてゆく。
高校と言う成長期の中で複雑な、感情が交錯する。
最後のオチは美談で終わらせるためなのか。
えーっと思いつつ、少しほっとしたラストでした。
残念ながら、涙はでません
途中までは良い。
妻夫木も長澤も本当の兄妹みたいにいい演技してる。
しかし、長澤が大学入学するあたりから変な展開に。
製作者が無理やり泣かせようという意図が見え見え。
同じ沖縄にいるんだから、お互いすぐに会いに行けるんじゃない?
別れ際にそんなに号泣しなくても・・・
その割りに、そこから1年半も全く連絡取らず。
しかも手紙って・・・。
二人とも携帯持ってるからメールくらいするだろうし、家も近いんだから、普通の週末でも会える。
普通の週末が勉強や仕事で忙しいっていうんなら、ゴールデンウィーク、盆、正月のどこかで会える。
いっそのこと時代設定を戦後くらいにして、長澤をヨーロッパの大学に行かせればよい。
極めつけは、仕事中ちょっと咳をしてた妻夫木が発熱⇒重病。
しかもお亡くなりになるなんて、コントのようでした。
特に普段は体は悪くなさそうだったのに。
ストーリー後半がこんな展開だけに、むしろラストの主題化が浮いてました。
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