「スターを支える優れた技術」明日に向って撃て! keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
スターを支える優れた技術
ニューシネマ独特の哀愁漂う雰囲気にロイ・ヒルの優しい眼差しが溶け込み、今までに無いアウトローの物語に仕上がっている。
西部劇でありながらニューシネマに徹している点が出色だ。
特にカメラワーク、ブッチとサンダンスを少し距離のあるアングルから映し、ガンアクションもどんなに激しく撃ち合っても画面はあくまで"静"を保っている。
音楽をあまり使わず、土を踏み締める音など細かい部分まで鮮明に聞こる音響技術は、観客に作品の現実感を持たせ映画という誇大な想像への昇華をさせない。
直線的で単純なストーリーだが、俳優やテーマだけでなく技術的にも評価されるものを持っている。
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