「友情を題材にした名作。実話でなく神話です。」明日に向って撃て! コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
友情を題材にした名作。実話でなく神話です。
内容は、19世紀初頭西部時代も終わりに向かう時期、壁の穴強盗団の二人の男と一人の女が、南米ボリビア🇧🇴に向かうまでの逃避行物語。印象的な台詞は『俺達は、もう若くない!』このノスタルジーな厭世観が当時の人の共感を呼んだのではと思われた。違う変化が求められたアメリカンニューシネマという路線にピッタリ嵌り流行し刺激に貪欲だった時代性を理解した興行的に良い作品。試写会では全く新しい路線を評価されなかったのは驚きです。いつの時代も恒常性が働くのです。好きな場面は、最後の市場での銃撃戦に向かい撃つ直前の瀕死の二人の会話が非常に良かったです。痛みとユーモアと希望と諦観が入り混じり二人の強い絆を感じさせる良い終わりだった様に感じました。印象的な状況は、モンタージュを劇中3回施した場面です。編集も素晴らしく最近では余り使われない表現が新鮮で面白かったです。アクションコメディ作品として様々な要素を分断に盛り込んだ作品は、元ネタが実話ですが半世紀経った現在では神話の様に語り継がれる素晴らしい作だと感じました。
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