劇場公開日 1960年9月15日

悪い奴ほどよく眠るのレビュー・感想・評価

全29件中、1~20件目を表示

4.0闇を暴こうとする西という男と黒澤明監督の失敗

2025年4月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 7件)
どん・Giovanni

5.0力作過ぎ

2025年4月13日
PCから投稿

私は好きですが、確かに演出過剰気味でメリハリがつきすぎている印象は否めません。
特に三船先輩の人物造形が極端です。
さすがのKUROSAWAも独立第一作で力が入り過ぎたのか?

コメントする (0件)
共感した! 1件)
越後屋

3.0肩にチカラの入った作品〜「まあ、一杯いこう」

2025年4月9日
スマートフォンから投稿

単純

1960年公開、配給・東宝、製作・黒澤プロダクション。

【監督】:黒澤明
【脚本】:小國英雄、久板栄二郎、黒澤明、菊島隆三、橋本忍
【製作】:田中友幸、黒澤明

主な配役
【西幸一】:三船敏郎
【岩淵副総裁】:森雅之
【岩淵佳子】:香川京子
【岩淵辰夫】:三橋達也
【守山部長】:志村喬
【白井課長】:西村晃
【板倉】 : 加藤武
【和田課長補佐】:藤原釜足
【殺し屋】:田中邦衛

1.黒澤プロダクションの処女作

黒澤明 50歳
三船敏郎 40歳
三橋達也 37歳
香川京子 29歳
田中邦衛 28歳 ※辛うじてセリフのある端役

披露宴会場の場面から始まる本作。
非常に凝った演出が随所に見られる。

一時釈放された重役・三浦が自殺するシーン。
絶望に打ちひしがれ拘置所の壁に寄りかかった三浦の耳に疾走するクルマのエンジン音が聞こえる。
観客は三浦になったように感じるだろう。

西が、自殺を思い留まらせた和田課長補佐を連れて、
和田の葬式を見せに行くシーン。
読経の声をバックに、クラブの賑やかな音楽と共に「悪い奴ら」の会話がテープから流れてくる。
これを境に和田は西に協力するようになる。

凝った脚本だ。
肩にチカラが入っています、というのが伝わる。

2.てんこ盛りの内容〜「まあ、一杯いこう」

◆汚職(大竜建設と公団)甲乙つけがたい悪党たち
◆悪党たちの命懸けの結束と疑心暗鬼
◆復讐
◆友情(戸籍を入れ替えるほどの友情)
◆兄妹愛(障がいを持った妹、原因を作った兄)
◆男女の愛
◆人間の弱さ

『モンテ・クリスト伯』に着想を得たというが、
まさにそれを感じるのが、上述した「てんこ盛り感」だ。

「まあ、一杯いこう」
このセリフに西村晃演じる白井課長が強く反応する。
油断させるときの決まり文句だからだ。

「悪い奴ら」のバッグには、「さらに悪い奴」がいることが何度か暗示される。

3.まとめ

みずからの利益、あるいは立身出世のためなら、
殺し屋を雇うことや、自殺教唆も厭わない。
エリートたちの悪事は、やくざよりたちが悪い。

私生児が親の仇を討つ、、、

よく出来た私生児だな。まあ良いのだが、
スンナリ感情移入できなかったりもする。

興行的には失敗した本作。
映画は、わかりやすくないとダメだと思う。
☆3.0

コメントする (0件)
共感した! 8件)
Haihai

2.5演技合戦

2025年4月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今の時代から見ればたいそう立派な勧善懲悪思想でこれは何か引っかかる系の黒澤作品だなと思いながら鑑賞。
でもラストのこれで終わりー!?は良かったな。
重厚な男たちの演技合戦でもありました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
あした

3.5一つの想いが巨悪に挑む時!

2025年3月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 7件)
ratien

2.0感傷的な正義感と幼稚なヒロイズム

2025年3月29日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
jin-inu

4.5慟哭

2025年3月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
komasa

4.0組織の犠牲になる人間の悲しい叫びと腐敗した闇に挑む復讐の鬼

2025年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 11件)
Gustav

4.0画面に登場しない、よく眠る“もっと”悪い奴に、現代に続く金権政治も想起され…

2025年3月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

TV放映を機に再鑑賞。
1960年キネマ旬報での第3位選出作品。
市川崑の「おとうと」が第1位のこの年、
小津の「秋日和」、
新藤兼人の「裸の島」、
今村昌平の「豚と軍艦」、
大島渚の「日本の夜と霧」
がベストテン入り。
また、橋本忍は、第2位に選出された
「黒い画集 あるサラリーマンの証言」と、
この「悪い…」で脚本賞を受賞して
いるので、黒澤を含めた5人の脚本家が
名前を連ねるこの作品での中心的な立場で
あったことが想像されたのだが、
ある解説本によると、
実際は久坂栄二郎+黒澤が中心だった
ようなので、キネ旬での橋本忍選出は
「黒い画集…」が主なる選考対象だった
のかも知れない。

さて、
現代映画では台詞での説明を極力廃して、
映像や登場人物の所作で真相を伝え、
場合によっては結論場面を全く省いて
観客にその解釈を委ねる作品も
多いと思うのだが、
この作品のように、徹底して台詞によって
経緯や真相の説明が行われる手法は
分かり易くて良いのだが、
多少の違和感と共に、大変驚かされた。
黒澤映画って、
他の作品でもそうだったのか、
改めて確認したくなった。

この作品で一点疑問に思ったのは、
自殺するつもりでの
巨悪の政治家?に提供された薬物を入れた
お酒を娘に飲ませた副総裁は、
どこまで深くそれを認識して
その行為に及んだのか、
また何故娘は眠っただけで助かったのか、
私には分からなかった。

そして、
全く姿の見せない副総裁の電話の相手が
「“もっと”悪い奴ほどよく眠る」
との構図は、今にも繋がる金権政治と、
加えて、そこに群がる業者の姿は、
弱含みになりつつある現代の日本の国力低下
の源のようでもあり、そんな意味では、
まだまだ現状の日本に警鐘を鳴らすべく
価値のある作品のように思えた。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
KENZO一級建築士事務所

3.5実直なサラリーマンが追い込まれていく姿

2025年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

三船敏郎扮する土地開発公団副総裁秘書西幸一は、副総裁の娘と結婚式を挙げた。公団には汚職疑惑があり結婚式に記者が押しかけていた。

何やら不穏な雰囲気だね。何と三井倉庫のトランクルームはこの時代からあったとは知らなかったな。それにしても実直なサラリーマンが追い込まれていく姿は厳しいよね。それに三船敏郎は貫禄ありすぎる感じかな。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
重

4.0絶望と怒り

2024年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

娯楽性は低いものの、悪と正義の対立を軸に展開するストーリーは素晴らしく、見終わったあとに考えさせられる問いかけがある。
政治や、経営に携わる人種への皮肉に満ちており、いくら正義が個人的な勝利を収めても結局『悪い奴ほどよく眠る」という問いかけが印象深い。

そして、哀しく絶望的なラストは『蜘蛛巣城」にも通じるテイストで、悲劇が当たり前に語られていた時代なのだろう。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
うそつきかもめ

3.0これでいいのか

2024年6月9日
iPhoneアプリから投稿

加藤武が問う。実際に闘う者は身を削り葛藤しながら息絶える。森雅之の電話の相手は誰か。巨悪なるものが本当にあるか?眠っていられるのは自分自身ではないかとも思う。
西村晃の怪演もあって身元を明かすまでの展開は楽しい。主人公の苦悩と共に推進力は低下する。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
Kj

5.0現代も悪い奴ほどよく眠る‼️

2023年4月30日
スマートフォンから投稿

怖い

興奮

知的

この作品は黒澤プロの第一回作品と言う事ですが、記念すべき作品に政治汚職を描いた社会派の作品を選ぶところが、黒澤監督らしいし、スリルとサスペンス満点の演出で、凄く面白く出来ています。流行語大賞を獲れそうなタイトルも素晴らしい‼️

コメントする (0件)
共感した! 10件)
活動写真愛好家

5.0タイトルなし(ネタバレ)

2023年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
ISSI

5.0不可解な死…

2022年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

先日、裁判で判決の出た森友文書改ざんによる職員自殺。
裁判で自殺と文書改ざんの問題に、因果関係は認められず…
豊田商事の永野会長殺害事件、ライブドアの幹部の謎の自殺に続く、不可解な死に
よって、また事件がうやむやになる…
これらの人の死によって、どれだけの政治家や権力者が救われたか…
巨匠・黒澤明監督の「悪い奴ほどよく眠る」によって、日本の闇部が描かれた。
それから50年以上経っても、この国の闇世界の構造は、何も変わらない…1歩どころか
1ミリも進歩しない。
最後に、若い物が「こんな事が許されて、いい物かっ!!!」と絶叫する者が、今も
多くいる事を願う………

コメントする (0件)
共感した! 4件)
777

4.5《愕然》 黒澤プロの第一作が、こんな胸糞映画だったとは....

2021年2月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 9件)
bloodtrail

4.0精巧緻密。日本人的で現代的。まさしく今にも当てはまる、ということは...

2020年5月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

精巧緻密。日本人的で現代的。まさしく今にも当てはまる、ということは話の出来も相当ということ。長尺だけどこの程度はよくある、いやあったけど最近はもうない。人間がもう長尺に耐えられなくなってしまった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
kazuyuki

5.0闇深き権力構造に挑む!

2020年5月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 9件)
しゅうへい

5.0存分に堪能できるサスペンスの傑作です

2019年11月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

傑作です
やはり黒澤明監督は物凄いです

副総裁役の森雅之の老け役が見事です
その上滲み出る酷薄さが超一流の悪役ぶりでした

三船敏郎は主人公でありながらしばらく台詞もなく、地味にしているので、登場しているにも係わらず気がつかないほど
野良犬の時のような若い風貌を真面目な秘書姿に押し込んでいますが、次第にらしさが輝き始めます

存分に堪能できるサスペンスの傑作です

コメントする (0件)
共感した! 7件)
あき240

4.0・加藤武のこういう役柄が新鮮 ・ノイローゼのシーンで声を出して笑っ...

2019年6月10日
iPhoneアプリから投稿

・加藤武のこういう役柄が新鮮
・ノイローゼのシーンで声を出して笑ってしまった。すごすぎる
・2人の子どもはどうするかと思ったけどまともな人間だったな

コメントする (0件)
共感した! 4件)
小鳩組
PR U-NEXTで本編を観る