若者のすべてのレビュー・感想・評価

メニュー

若者のすべて

劇場公開日 2016年12月24日
7件を表示 映画レビューを書く

美しさ

南北イタリアの格差、家族制度、男性的な価値観など、当時のイタリア社会も結構生きづらそうですね。この家族や慣習の重みに少々感情移入できなかったのは、私が都市部の核家族で育った独身だからでしょうか。もっとも、個人主義的に生きるのは現代よりも難しかったのでしょう。あと、意外にも宗教色をあまり感じませんでした。

なんといってもアラン・ドロンの美しさとヴィスコンティのフィルムの美しさが一番印象的でした。

ミカ
ミカさん / 2019年1月20日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

ヴィスコンティの 人間洞察力! ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

南から北イタリアへ 貧困を逃れてきた家族の物語
長男が 取っ掛かりをつけ、次男が一時 生活を支え、三男が大黒柱になり、四男がそれを支え 五男の成長を促す、ということになる
この 五人の息子達の中で、次男と三男が ある意味、この過程で 犠牲者になる
この二人と 彼らの人生に飛び込んできた、娼婦との 三角関係が この人間模様をドラマチックにする

演技的には、ジラルドが 二人を引っ張っている感じがする
無垢なドロンも 美しく、悲劇的である

監督の これらの人間への洞察が 素晴らしく、舌を巻かずにはいられない
田舎者と都市生活者、手堅く生きる 長男と四男、一発狙いの次男と彼に人生を狂わされる三男、男と女、イタリアの家族主義的生き方と 都会の娼婦の根なし草的生き方… 等々(の対比!)

劇中で語られるように 次男は(愚かだが) 他の兄弟が この地に根をおろす為の「生贄」になった
これは日本的には 捨て石、人柱、人身御供、ということだろう

そんな次男でも イタリアの家族主義は最後まで庇おうとする
次男が 娼婦を殺したことは 結果的に、彼女もこの一家の「生贄にしてしまった」ことになる
(家族でもないのに!)
次男の人生にピリオドを打ち、三男が 聖人になるための、大黒柱として生きてゆくための、そして 一家が繁栄するための 人柱になった
そして 三男はこの十字架を背負って 生きてゆくことになる
(彼も 最後の生贄、かもしれない… )

嵐のように、この家族に 娼婦が飛び込んで来た後、豆を分けながら 次男が無邪気に微笑み、三男が歌を歌う 場面が 好きだ
この後、次男は 都会と女に幻惑され、真っ逆さまに堕ちて行く… 自分の宿命に 何処かで気がついただろうか?
個人的には 美しく、魅力的な娼婦ナディアに 哀れさを感じる
集団から(家族から) 外れているものは、真っ先に殺されてしまうからだ

オペラ的な感情表現に 揺り動かされながら
一気に見てしまい、考えさせられた
人が 生き残ってゆく、家族を存続させてゆく、
という難しさ
人との出会いの 素晴らしさと、恐ろしさ
オペラとイタリア南部の土着信仰が融合した物語だろうか…

移民で 揺れるヨーロッパを ヴィスコンティは 墓の下で どう思うだろう

jarinkochie
jarinkochieさん / 2018年9月4日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

克服だけが全て

都市の怪しい欲望の炎に寄せ集められる蛾の様に、ある者は美しく舞い、ある者は炎に飲まれる。これを美しく描く事も出来るだろうが、本作では更に描ききる事で破滅の美しさなどという凡庸さ、リアリティのなさを回避している。どの様な時代、どの様な場所においても、悲しみや苦難、過ちに傷つきながら前に進む、若者の勇気や生き方は、美しく価値がある。

ひろち
ひろちさん / 2018年1月14日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:DVD/BD
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

4人兄弟の心の内面が丁寧に描かれている。アラン・ドロンの表情が相変...

4人兄弟の心の内面が丁寧に描かれている。アラン・ドロンの表情が相変わらず素敵。豪華絢爛のビィスコンティ映画とはまた違った味わいがあった。

tsumu miki
tsumu mikiさん / 2017年8月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

家族ゲーム以上にヤヴァい家族崩壊

ヴィスコンティ監督作品を初鑑賞してきました。あっと言う間の約3時間。特に違和感なく進む家族の生活は徐々に変化し、そして確実に崩落してゆく.....もう、何やねん!切なすぎるわ!重たすぎるわ!
田舎から来た四兄弟達が都会に翻弄され、どんどん悪い方向に転がっていくところは上京、親元離れたいと思っている考えてる学生達に警告・注意喚起代わりに見せるのもアリかもw

これほどまでに酷い家族崩壊を映画で垣間見たことは初めてでした。「家族ゲーム」がめちゃくちゃ軽く、マシに思えてくるレベルですwそれくらいラストは社会的に「終わって」しまいました。

最後に言い残すことといえば、アラン・ドロンかっけー。くらいですかね。あの目で感情を訴えかけるところなどがたまらんですわ( ´ ▽ ` )ノ
他のヴィスコンティ作品も見ていこうと思います。

87点!

シネマニアV3
シネマニアV3さん / 2017年4月18日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 0 件)

普遍的な主題を扱った名作

 郊外の団地が登場人物たちの住まいである。今ならさしずめアフリカや中東からの移民がそこの住人として描かれるだろう。ストーリーも、そのまま現代に移すことができる。
 つまり、この作品のテーマは貧困と若者を覆う閉塞感であり、この普遍的なテーマを巨匠ルキノ・ビスコンティが、アラン・ドロンを主役に迎えて撮っている。
 テーマはこの時代やイタリアという国に特有のものとは言えないので、特別に興味深いものはなかった。しかし、この映画のカットの繋ぎの流麗なことといったら、どういうことだろう。滑らかで、淀みなく、観客をスクリーンに映し出された世界の中へとすんなり引き込んでしまう。
 ミラノのカテドラルの屋上のシーンが印象的だったが、そんなものなくても素晴らしい写真の連続だった。

よしただ
よしたださん / 2017年1月2日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  悲しい 怖い 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
  • コメントする (コメント数 0 件)
  • 共感した! (共感した人 1 件)

時代と境遇を考えれば仕方ないのだろうがあまり共感できない ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

総合:60点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 65
ビジュアル: 60
音楽: 65

 田舎の貧乏で無教養な家族が都会を夢見て出てきて、現実に直面する話。ビスコンティの残した傑作ということらしいが、正直私はそれほどはまれませんでした。

 自分の家族のことしか目に入らなくて、いきなり長男の婚約祝いすら平気でぶち壊すような視界の狭い母親。ちょっとした才能はあっても誘惑に簡単に負ける、ずるくて弱くて精神的に幼い破滅型の次男。ボクサーとして最も才能に恵まれたうえに善良だけど、しっかりした決断や判断が出来ないがゆえに結局さらに事態を悪くする三男。そんな家族に巻き込まれて犠牲になった若い女。彼らの境遇や時代を考えれば仕方ないんだろうけど、あまり共感できる登場人物が出てこない。
 そんな彼らの物語も同様。どうにもうまくいかない都会の生活を嘆き田舎暮らしを懐かしんでも、結局自動車会社で働く四男のように真面目にやらなければどこに住もうと結果は似たり寄ったりだろう。自業自得とはいえ悪循環で事態は悪化するだけで空しさばかり残る後味の悪い話でした。 でもその意味ではビスコンティらしい物語ともいえるのかもしれない。

Cape God
Cape Godさん / 2013年3月14日 / PCから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  難しい
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
  • コメントする
  • 共感した! (共感した人 0 件)

7件を表示

映画レビューを書く
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

特別企画

Jobnavi
採用情報